CO₂排出量削減に向けた中長期目標の設定(「2050年カーボンニュートラル」目標)
エスビー食品グループは、環境基本方針に基づき、環境負荷低減活動を推進しています。温室効果ガス(CO₂)の排出量削減に向けては、中長期目標として2021年10月に「2050年カーボンニュートラル」目標を定めました。
エスビー食品グループ全体のCO₂排出量削減目標
- 12050年カーボンニュートラルを目指します。
- 22030年までにCO₂排出量50%削減を目指します。(2019年度比 スコープ1・2相当)
- 32030年までにサプライチェーンCO₂排出量30%削減を目指します。(2019年度比 スコープ3相当)
環境マネジメントシステム
エスビー食品グループでは、基本方針に基づいた環境マネジメント組織を作り、工場、管理・営業部門の各事業所にて、ISO14001※1に準拠した環境マネジメントシステム(EMS)を運用しながら、省エネルギー、廃棄物の削減といった各職場の環境負荷の低減を目的とした改善活動に取り組んでまいります。
※1ISO14001:国際標準化機構が発行した、環境マネジメントシステムの国際規格です。
環境会計
エスビー食品では、環境保全活動に関するコストを集計し、可視化することにより、効率的な環境保全活動の推進に役立てています。環境会計の集計結果は、下記ページに開示しています。
CO₂排出量の削減
2023年度における当社グループのCO₂排出量は、事業活動に伴う直接排出のスコープ1と間接排出のスコープ2の合計で約2.6万t-CO₂でした。
そして、製品の使用・廃棄・輸送、従業員の出張・通勤、その他の排出であるスコープ3を加えたサプライチェーン全体のCO₂総排出量は約38万t-CO₂で、スコープ3が全体の約9割を占めています。
スコープ1およびスコープ2については、工場における効率的な製品の生産に努めた結果、2022年度と比較してCO₂総排出量が1,978t-CO₂減少しました。
引き続き、省エネルギー活動やCO₂発生の少ない燃料への転換、バイオマス、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー利用などの検討を推進していきます。
また、スコープ3では設備投資が小規模に留まったことから、2023年度は2022年度と比較して資本財由来のCO₂が減少しました。
スコープ3全体として、購入した原材料由来のCO₂と、販売した製品の使用時に排出されるCO₂が大部分を占めていることから、原材料サプライヤーとのCO₂排出量削減に向けた対話・連携を強化しながら、環境負荷の低い原材料の調達や、電子レンジ対応資材の導入、時短調理の提案などに引き続き取り組んでいきます。
2023年度のCO2排出量割合
CO₂排出量の推移
※CO₂排出量は第三者機関によるレビューを実施しています。
※一部算定範囲およびカテゴリー分類の変更を行っていることから、基準年の2019年より実績を修正しています。
取組み事例
太陽光パネルの設置
宮城工場では、2019年6月に屋上に1,650枚の太陽光パネルを設置しました。発電した電力により、工場で使用する12%相当分の電力を賄うことができます。
また、2022年に稼働を開始したグループ会社であるエスビーサンキョーフーズの新工場では、2023年10月より屋上に660枚の太陽光パネルを設置しました。
発電した電力により、工場で使用する11%相当分の電力を賄うことができ、年間約114トンのCO₂排出量の削減が可能になりました。
エスビー食品 宮城工場
エスビーサンキョーフーズ新工場
麻袋のリサイクル
当社グループにとっての基幹原料であるスパイスとハーブの原料の一部は、世界中の産地から「麻袋」に入れられて工場に運ばれてきます。
この「麻袋」を廃棄するのではなく、粉砕し、その繊維を漉き込んだ紙としてよみがえらせることで、「麻」をリサイクルしています。出来上がった紙は2019年より名刺に使用しています。
麻袋に入れて運ばれたスパイスとハーブ
粉砕した麻袋
「麻」の繊維を漉き込ませた名刺
環境保全活動への取組み
グループ各工場では、地域の環境保全活動や地域社会との共生を目的として、工場周辺の環境美化活動を推進しています。2019年度は、各工場周辺のゴミ拾いや草取りなどの定期的な清掃活動に参加しました。
緑化推進
グループ全体で緑化を推進し、敷地内外の環境改善に努めています。工場敷地内にハーブ園を造るなど緑化に向けて継続的に取り組んでいます。
緊急時対応訓練
環境汚染などの事故を未然に防ぐため、緊急事態への対応訓練を行っています。グループ各工場では排水処理設備の異常対応訓練や消防訓練などを実施しています。
フロンガス漏洩時訓練(上田工場)
煙中体験訓練(埼玉工場)
AED訓練(埼玉工場)