株主・投資家の皆様へ

エスビー食品株式会社 代表取締役社長

エスビー食品株式会社 代表取締役社長

平素は格別のご高配を賜わり、厚く御礼申しあげます。

1923年(大正12年)、創業者・山崎峯次郎が日本で初めて国産カレー粉の製造に成功して以来、当社グループはカレー、コショー、わさびをはじめとした香辛料や調味料、インスタント食品など、スパイスとハーブを身近に感じて頂けるさまざまな製品をお客様にお届けしてまいりました。

そして、現在は2026年3月期までを期間とする第3次中期経営計画に基づき、スパイスとハーブを核とした事業や社会課題の解決に向けた活動を積極的に推進することで、持続可能な企業と社会の実現にも取り組んでいます。

また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、ROEの継続的な向上と、PBR1倍超の早期実現を目指すために、海外売上高比率40%超に向けた取組みを中心とした事業戦略、連結配当性向30%を目標に安定配当と増配による株主還元強化を中心とした財務戦略、そしてそれらの戦略を適切に開示するIR強化を掲げ、企業価値向上を目指してまいります。

2024年3月期(2023年4月~2024年3月)においては、原材料・エネルギー価格の高騰によるさらなる物価上昇懸念等の先行きへの不安からお客様の節約志向が一段と高まるなど、継続して消費行動や市場構造に変化が見られ、引き続き厳しい経営環境となりました。
この様な状況の中で、原材料価格の高騰等を背景とした価格改定を実施するとともに、中期経営計画に掲げる海外事業の強化や、パウダールウ製品をはじめとする高付加価値製品の販売強化などに努めてまいりました。また、社会課題の解決に向けた活動としまして、アップサイクル製品の販売も開始いたしました。

以上の結果、2024年3月期の業績は、売上高1,264億43百万円(前期比4.8%増)、営業利益77億78百万円(同44.1%増)、経常利益80億79百万円(同47.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益67億17百万円(同64.6%増)となりました。
なお、2024年3月期の期末配当は、1株当たり33円の普通配当に記念配当2円を加えた、1株当たり35円といたしました。

今後も、グループ一丸となって、「地の恵み スパイス&ハーブ」を核とした事業をさらに強化してまいります。そして、おいしく、健やかで、明るい未来につながる製品をお客様に提供し続けられるよう、社会課題の解決に向けた取組みを推進しながら、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。

株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援、ご協力を賜わりますようお願い申しあげます。