株主・投資家の皆さまへ

エスビー食品株式会社 代表取締役社長

エスビー食品株式会社 代表取締役社長

平素は格別のご高配を賜わり、厚く御礼申し上げます。

1923年(大正12年)、創業者・山崎峯次郎が、日本で初めて国産カレー粉の製造に成功して以来、私たちエスビー食品グループは、さまざまな製品や情報を通じてスパイスとハーブの魅力を日々の暮らしの中に広げ、身近に感じていただけるよう取り組んでまいりました。この歩みを礎として、理念・ビジョンのもと経営戦略2033を策定し、「スパイス&ハーブの価値で食の世界を変える」をテーマに掲げ、事業活動を推進しております。

また、経営戦略2033とその実行計画である第4次中期経営計画に取り組むなかで、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応も推進してまいります。国内および海外事業の拡大に向けた取組みを中心とした事業戦略、中長期的に総還元性向35%を目標にした安定配当と増配による株主還元強化や、キャッシュアロケーションを中心とした財務戦略、そしてそれらの戦略を適切に開示するIR・SR強化を掲げ、企業価値向上の最大化へ取り組むことにより、ROEおよびPBRの継続的な向上を目指してまいります。

2026年3月期(2025年4月~2026年3月)においては、原材料価格の上昇やエネルギー価格および為替の変動などによる、さらなる物価上昇懸念等の先行きへの不安から、お客さまの節約志向が継続するなど、引き続き厳しい経営環境となりました。
このような状況のなかで、当社グループは、国内事業においては中期経営計画に掲げるパウダールウ製品をはじめとする高付加価値製品の販売強化などに努めるとともに、海外事業においては市場特性に応じた製品開発やマーケティング活動の強化などに努めてまいりました。社会課題の解決に向けた取組みといたしましては、環境負荷の低減を目的に、容器包装の見直しや、レトルト製品のレンジ対応化によるCO₂排出量削減を推進してまいりました。また、資源の有効活用や新たな価値創出の観点から、アップサイクル製品の開発・販売にも継続的に取り組んでまいりました。

そして、2026年3月期より従来「食料品事業」に含まれていた「海外事業」について、経営の意思決定上の重要性が増したため、報告セグメントを「国内事業」および「海外事業」の区分に変更いたしました。

以上の結果、2026年3月期の売上高は、国内事業および海外事業ともに、スパイス&ハーブグループや香辛調味料グループが順調に推移いたしましたことから、前期比55億1百万円増の1,290億22百万円(前期比4.5%増)となりました。利益面につきましては、原材料価格等の上昇に加え、広告宣伝費や人件費の増加などがあったものの、国内事業および海外事業ともに売上高が増加いたしましたことから、営業利益は前期比8億75百万円増の103億18百万円(同9.3%増)、経常利益は前期比10億75百万円増の107億26百万円(同11.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比8億44百万円増の84億9百万円(同11.2%増)となりました。

なお、2026年3月期の期末配当は、当初の配当予想から1株当たり2円増額し、26円といたしました。これにより、2026年3月期の1株当たり年間配当金は、中間配当金の24円を加えて50円となりました。

当社グループはこれからも、スパイスとハーブの価値を最大限に広げる取組みを積み重ねることにより、持続的な成長と企業価値の向上を着実に実現してまいります。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご支援、ご協力を賜わりますようお願い申し上げます。