元々こしょうってどんな植物?どうやって収穫するの?など、スパイスやハーブの興味は尽きませんね。ここではスパイスごとに産地での育て方、取組みを紹介しましょう。
バジル
バジルは草たけ40~60cmほどになるシソ科の植物です。
種まきをして育苗後、苗を定植して1.5~2か月ほどで収穫し、葉を選別し乾燥します。
バジル畑の様子
バジルの葉
ブラックペッパー
こしょうは熱帯地方の海岸地帯から1200メートル位の高地で育ちます。高さ5~9mに達するつる性の常緑・多年性の木です。挿し木による増植栽培で、挿し木後3年目から少しずつ花房をつけはじめ、7~8年後に最盛期を迎え、以後15~20年間収穫が続きます。
こちらに詳しくご紹介しています。もっと知りたい!という方は、ぜひご覧下さい。
収穫は房を手摘みします。 ブラックペッパーは未熟(緑色)の状態で収穫・天日乾燥します。天日乾燥すると黒色に変わります。
こしょうはつる性植物の為、一般的にこうした支柱を用いて栽培します。
支柱上部までつるが伸びたこしょうの様子です。
シナモン
シナモンは、ローレル(月桂樹)と同じクスノキ科の常緑樹。この幹や枝の皮をはぎ取り乾燥したものです。
広くシナモンと呼ばれるものには様々な種類がありますが、日本でおなじみなのは、主にスリランカで生産される「セイロンシナモン」と東南アジアでの生産が多い「カシア」で、木の種類が異なり、産地により製法も異なります。
スリランカ産セイロンシナモンの場合は、樹皮のコルク層を取り除いてから筒状にして、その中に細かい皮を詰めて影干しします。樹皮が薄く、上品で繊細な甘い香りがあります。
セイロンシナモン
セイロンシナモンの産地の様子
カシアは、コルク層を残したまま幹の樹皮を乾燥するため肉厚になります。濃厚で甘い香りが特徴です。
カシア
カシアの産地の様子
クミンシード
クミン畑の様子です。温暖な気候で日当たりの良い場所で栽培されます。
クミン畑の様子。
温暖な気候で日当たりの良い場所で栽培されます。開花時のクミン
クミンはセリ科の1年草です。種蒔き後、3~4カ月で開花します。収穫期のクミン
結実したあと、枯れ始める頃に刈り取ります。脱穀したクミンシード
収穫したクミンシードは乾燥し脱殻します。
赤唐辛子
収穫前の産地の様子
収穫前の赤唐辛子(天鷹種)果実のさやの先が上を向いています。
さやが十分に赤くなったら、茎から刈り取り収穫します。
収穫後に天日乾燥します。
乾燥したものから軸(じく)を取り除きます。
ターメリック
ターメリックは根茎を利用するスパイスです。
収穫前の産地の様子
収穫前のターメリック
根茎を収穫後、茹でるもしくは蒸します。
茹でた後、割った状態
茹でた後、天日乾燥します。乾燥後、表面をみがき、スパイスとして流通する状態になります。