商品の販売においては、常にお客様の視点に立った企画提案型の営業活動を推進し、小売店や外食チェーンや加工業者などのお得意先様とともに成長することを目指しています。
基本の食品流通の流れ
家庭用営業
家庭用営業は、当社商品を多くのお客様にお届けするため、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどの小売店に対して、お客様視点に立った商品の紹介や販売促進キャンペーンの提案、店舗立地や顧客特性に合わせた提案に力を注いでいます。
取り扱うラインアップはスパイスやハーブ、カレーなど自社ブランド商品から「李錦記」「MAILLE」「FAUCHON」「ボンヌママン」などの海外ブランド商品まで幅広く、その提案は多岐にわたります。
また、商品を販売するだけではなく、スパイスやハーブを使用したレシピを店頭で並べたり手に取っていただきやすい陳列方法を工夫するなど、一つでも多くの商品をお客様に召し上がっていただけるよう、日々全国での営業活動を行っています。
引き続き、絶えず変化するお客様の購買や調理へのニーズに応じて、新たな食シーンに対する継続的な提案に取り組んでまいります。
注目高まる“オーガニック”商品の提案強化
スパイス＆ハーブの認知拡大や単品スパイスでの調理機会が増加したことにより、長期的な市場拡大が続く洋風スパイス市場のなかでも、オーガニックスパイスは消費者の価値観の多様化や、安全・安心への期待により、大きく拡大しています。
当社では現在71品の有機JAS認証商品を販売しています。これらの商品を通じて、おいしく食べて環境にも優しい、新たなスパイス＆ハーブの魅力をお届けしていきます。
“パウダールウ”の提案強化
社会情勢や嗜好の変化に合わせ、即席ルウ市場において、エスビー食品独自の特許技術「パウダールウ製法」を用いた商品の育成を行っています。お客様に商品の魅力をお伝えするため、店頭にPOPやデジタルサイネージ、レシピリーフレットを設置することも重要な活動です。
本格的な香り、味わいを家庭で再現でき、素材のおいしさを最大限に引き出したパウダールウ商品で、即席ルウ市場の活性化を図ります。
業務用営業
業務用営業は、レストランやホテルなどの一般外食から、事業所給食・学校給食、中食、加工、ベーカリーまで、幅広い業態を対象としています。
近年は特に社会環境が大きく変化し、顕在化した課題や、メニュー・商品の価値向上に取り組むお客様から、当社が取り扱うスパイスやハーブ、カレーなどに期待の声をいただく機会が増えています。特にシーズニングについては、その味わいに加え、汎用性の高さや人手不足対策としてのオペレーションの平準化に評価をいただいています。
これからもお客様との接点を大切に、課題解決のサポートやエスビー食品ならではの提案を積極的に行い、お客様とともに新たな業務用市場を創造してまいります。
「オンライン展示場」での提案強化
お客様との新たな接点の創出、また、お客様が求める情報を効率よく届けるために、業務用（プロユース）のお客様向け情報サイト「オンライン展示会」を2020年に公開しました。
動画を活用した商品紹介や、スパイスやハーブを使った多彩なメニュー、旬の食材や歳時に合わせた月ごとのおすすめメニューの提案を定期的に更新しています。
また、2022年には給食業態向けコンテンツもスタートし、給食事業における課題解決に取り組んでいます。
中食・外食での課題解決商品の発売
小売店の中食や外食店などでは、メニューや製品の多様化、内食では味わえない付加価値といった差別化に加え、人手不足が課題となっています。
それらに対応する提案として、一振りで本格的な味わいに仕上がる「セレクトマルチユースシーズニング」2品を2023年2月に発売し、日本食糧新聞社主催「第27回業務用加工食品ヒット賞」を受賞しました。
フレッシュハーブ営業
ベビーリーフやバジル、パクチーをはじめとして幅広くフレッシュハーブの販売活動を担っており、2022年からは、ガーデニング起点でのハーブユーザー拡大に向け、ハーブ苗の販売を開始しました。
生鮮ならではのおいしさを一人でも多くの方にお届けするため、日々全国の契約産地の方々と協力して取り組み、小売店・外食チェーン・中食や加工業者など多岐にわたるお取引先様向けに、主に青果市場を通して商品供給・販売を行っています。直近では、外食チェーンを中心に単価アップに向けたメニュー価値向上を図るケースが増加しており、味わいや彩りが加わるパクチーやバジルをはじめ、さまざまなフレッシュハーブへの要望も高まっています。
これからも環境の変化を捉え、さまざまな形でフレッシュハーブの魅力をお客様にお届けしていきます。
青果売場専用シーズニングの発売
フレッシュハーブ事業のさらなる拡大のため、2023年3月に青果売場専用の商品としてパクチーでひと皿を作れるシーズニング「パクチーサラダの素」を発売しました。
当社の加工技術を活かして、クミンなどのスパイスに魚醤のうまみをきかせた本品は、フレッシュハーブのパクチーと和えるだけでやみつきになる味わいのパクチーサラダが簡単に完成します。
世界各国でさまざまな料理に使われる特有の鮮烈な香りを持つパクチーは、近年日本の食卓でも浸透してきており、年々市場が拡大していますが、家庭での食べ方が限定的であったり、フレッシュハーブ１袋を使いきれないなどのお客様の声もあります。
その課題に対して専用のシーズニング商品を発売することで、パクチーやフレッシュハーブの魅力をより多くのお客様に伝えていきます。
「S&Bハーブ苗」の販売強化
新たな生活様式の変化による、ガーデニング需要の高まりに対応した商品展開として、2022年4月に「S&Bハーブ苗」12品を全国ホームセンター、園芸店を中心に発売しました。
30年以上にわたるフレッシュハーブ事業で培った栽培研究・生産ノウハウを活かして、育てやすく、料理においしく使っていただける品種を選定しました。2023年4月にはラインアップを14品に広げています。
ハーブ栽培初心者の方でも安心して育てられるように、苗札で「香りや風味の特徴」や「栽培のポイント」「おすすめのメニュー」などをご案内しています。
ハーブ苗を通じて、育てる楽しみからおいしく食べるためのレシピまで、季節ごとの幅広いハーブの楽しみ方をお伝えし、身近に自然を感じられるご提案を続けていきます。
海外営業
エスビー食品では、カレーやわさびを中心としたMade in Japanの商品を世界で60を超えるや地域で販売しています。
私たちエスビー食品グループは、海外においても本物のおいしさを追求し、安全・安心に取り組むことによりモノづくりのブランド「S&B」として評価されることを目指しています。また、その商品を通じて世界中の皆様に「日本の食文化の伝播」や「異食文化との融合」を実現していくような国際的なサプライチェーンの構築を目指しています。
私たちは今、100年企業として、未来に向けて新たな第一歩を踏み出そうとしています。企業理念・ビションに基づき、世界中の皆様に対してしあわせと持続可能な社会の実現に貢献する、Well-beingなグローバル企業を目指して活動を展開してまいります。
インターネットでの情報発信
従来の営業スタイルに加え、海外のお客様との接点を増やすべく、海外デジタルマーケティングの一環として米国・英国・タイ・ベトナムにてSNSアカウントを運用し、さまざまな情報発信をしています。
現地ならではの視点と、エスビー食品を身近に感じていただけるようなコンテンツを定期的に発信することで、世界でのエスビー食品のファン拡大を目指しています。
台湾でのゴールデンカレーブランドサイト
また、コーポレートサイトのグローバルページに日本の商店街を360度仮想体験できる「S&Bバーチャルストリート」を立ち上げ、日本食へ興味を持っていただくことから、カレーやわさびなどの商品利用促進を図っています。
さらに、米国エリアでのブランドサイト公開に続き、2023年7月には台湾向けブランドサイトを公開しました。
引き続きゴールデンカレーの世界定番化に向けて、販売活動を強化していきます
EC事業
当社におけるEC事業は、デジタルマーケティングの深化に加え、高付加価値商品の企画・育成強化による顧客ロイヤリティの高いビジネス構築を基本方針として掲げています。
現在、当社EC事業は直営オンラインショップ「お届けサイト」と、各大手通販サイトでの販売を主としています。直営オンラインショップにおいては、機能性表示食品「有機ケール青汁」・「スパイスサプリ」やレトルトカレー、業務用スパイスを中心とした主力商品の販売強化と、EC専用品投入による活性化を目指します。大手通販サイトにおいてはその集客力を活かし、幅広い商品ラインアップによる売上拡大を目指します。
商品の開発・販促に加え、システム導入を含めたデジタルトランスフォーメーションへの対応と組織力の強化も進めていきます。