冬場だったこともあり、ポカポカした場所でのんびりかわいらしい草花を眺めるのがなんとも心地よく感じました。
私の考える温室の魅力は、「海外の自然を疑似体験できる」ことだと思います。熱帯の多湿でじめっとした雰囲気や乾燥地帯のカラッとした感覚、時には温室内に池や沼もあったりして、温室に一歩足を踏み入れれば異国の空気を肌で感じることができます。そんな雰囲気の中で現地の大小さまざまな草木や、色とりどりの花に囲まれると、あたかもアマゾンや砂漠のどまん中にいる感覚になれる…ような気がします。大きめの温室だとアジア・アフリカ・山岳…等、テーマによって部屋が分かれている場合が多いので、世界一周の気分です。
学生時代はお金が無くて海外には行けませんでしたが、近くの温室には何度も出かけました。個人的には、それで世界中の自然ツアーをしたつもりになっています。(笑)
ご存知の通りスパイスには熱帯原産の植物が多く、エスビー食品にはスパイスの栽培研究の為の温室があります。一度担当の方にお願いして、温室に連れて行ってもらったことがありました。スパイスが実際に栽培されている様子は海外の産地に行かないと本来は見られない貴重なシーンですので、入ってから出るまでワクワクが止まりませんでした。
中でも面白かったのはヒハツ(ロングペッパー)。生長すると小さくかわいらしい白色の花を咲かせ、完熟した実は真っ赤になり、より甘さが強い匂いがします。市場で売られている乾燥品は赤味がかったこげ茶色~黒色のことが多いですので、そのギャップに驚きますよね。ただスパイス&ハーブを使うだけではわからない、新しい一面を知ることができました
温室の植物たちはみんな魅力的ですが、中でもサボテンが大のお気に入りです。休日に温室目当てで植物園に行くときも、毎度サボテンコーナーの充実度をチェックしています。
サボテンは品種によって大きさや形状が多種多様で、中にはあの乾燥地帯でびっくりするくらい色鮮やかな花を咲かせているものもいたり。品種名も独特なネーミングセンスで、本当に見ていて飽きません。ちなみに私の推しは大きくて丸々した「金鯱」さん、妻の推しはフワフワな毛の「玉翁」さん。皆さんも自分のイチオシのサボテンを見つけてはいかがでしょうか??
※内容・社員の所属は取材当時のものです