栽培の現場ワサビ種採り物語 番外編

シリーズ「栽培の現場」では、当社スパイス&ハーブ原料の、栽培からお客様の手元にお届けする商品に至るまでの一貫した安全・安心生産体制として取り組んでいる、忍野試験農場の代表的な実施例を、『種採り物語』と題してご紹介したいと思います。

第一弾は、忍野の水(富士山の伏流水)と切っても切れない和の香辛料の代表格"ワサビ"。
当社は、長年の研究で培ってきた栽培技術をワサビ原料の供給地としてベトナムに導入し、良質で安全・安心な原料確保の体制を整えています。その根幹を支えているのが、忍野試験農場で行われているワサビの採種栽培です。
採種栽培の確立までには、まず品種の収集から始まり、その品種特性の確認及び採種技術と並行し、実際の産地で栽培検証・選抜といった、気の遠くなるような地道な作業が繰り返されています。そして、このような取組みは、当社が「より良いワサビ原料」そして、お客様に満足して頂ける「より良いワサビ商品」を開発してゆく為に、決して終わる事のない研究です。

ワサビ種採り物語

番外編では、ベトナムへ旅立った種たちのその後をご紹介致します。
これまでのワサビ種採り物語はこちらをご覧下さい

旅立ち後

忍野試験農場で採れた大切な種は、飛行機に乗り、車に乗り、ベトナムのワサビ畑へ届けられます。長旅で疲れていますが、種たちは早く芽を出したくてウズウズしています。

畑では準備万端で出迎えられ、スタッフが根気強く丁寧に、芽だし専用の箱に播いてゆきます。

芽を出したワサビは、双葉と本葉が出揃った大きさの苗になったら、新しい畑に植え替え、さらに約半年かけて大事に育て、本栽培が始まります。

ベトナムのワサビ畑の様子

忍野試験農場で開発されたワサビの種たちは、このように長い道のりを経て、ベトナムで栽培されています。
お客様に喜んでいただける商品の開発を目指して、これからもより良いワサビ原料を確保するための取組みを続けていきます。