忍野試験農場の一角に、スパイス&ハーブガーデンをつくる話が持ち上がり、2018年の8月よりガーデンづくりをはじめました。
忍野の冬は寒いため、越冬できるスパイスやハーブを選ぶのには苦労しますが、忍野試験農場を訪れる方々に楽しんでもらえたらとの思いでスタッフ一同頑張りました。
一から手づくりのガーデンを完成させ、スパイスやハーブが生長する様子を2回にわたりお伝えします。
8月
まずは栽培用の圃場づくりから。木枠をつくり、周りにはウッドチップを敷き詰めると、それらしくなってきました。
9月
植え付けを開始。今回はサフラン、エルダーフラワー、カンゾウを定植することにしました。
サフランの球根を均等に植え付けていきます。植え付ける深さは10cmぐらい。順調にいけば11月には花が咲くのを見られるはずです。
エルダーフラワー(セイヨウニワトコ)は、大きくなると高さ10m程度の木になるようです。
花はハーブティーやシロップ漬けにして利用できます。5月から6月にかけて白い花が咲くようですが、花が咲くまであとどれくらいかかるのでしょうか。
カンゾウの苗を植え付けました。カンゾウは地中深く根を張るので、この後どうなるのか、ちょっと楽しみです。
10月
忍野試験農場にイノシシが侵入し、サフランの球根を掘り起こされてしまいました。シカやイノシシの被害が全国各地で深刻化しているようですが、農場にまで被害が及ぶとは。
幸い球根を掘り起こされただけで済みましたので、植え直しをして開花を待つことにしました。
11月
サフランの花が見事に咲きました。
赤いめしべを摘み取って乾燥させれば、スパイスとして利用されるサフランになります。1つの花から3つのめしべしか取れないので高価なスパイスになるのも納得です。
12月
忍野の冬は寒いので、越冬できるよう、それぞれの圃場に稲わらを敷き詰めて春を待つことにしました。
スパイスやハーブたちは、冬の寒さに耐え、無事に春を迎えられるでしょうか。
次回は、越冬からその後の生長の様子をお伝えします。