ハーブからできたシロップ

今回はハーブティーから生まれたシロップをご紹介します。

忍野試験農場では、農場のハーブを摘んで作ったハーブティーでお客様や研修生をお迎えすることがあります。
ある日のこと、ハーブティーやお茶に甘みをつけるときのシロップも、農場のハーブから作れるのではないかと思いつき、ハーブティーのファクトリー「忍野ブレンド」でもご紹介しているステビアを使って、早速シロップを作ってみることにしました。

ステビア(Stevia)はキク科ステビア属の多年生植物の一種です。約150種類あるステビア属の中で甘さを有しているのはStevia rebaudianaという種のみで、和名ではアマハステビアと呼ばれます。砂糖に比べて非常に強い甘みを有することから、甘味料の原料としても知られています。甘みは葉の部分において強く感じられ、実際に葉を噛んでみますと、少し苦味を伴った強い甘みがあるのが分かります。

さて、ステビアから作ったシロップとはどんなものになるのでしょうか。

ステビアシロップの作り方

  1. (1)ステビアの葉を数枚~十数枚採って、水で軽く洗います。
  2. (2)ミルクパン、あるいは小鍋に100ccの水を入れて、火にかけます。
  3. (3)沸騰したら、ステビアの葉を入れます。
  4. (4)30秒間火を入れ、一度味見をします。甘みを感じたら、火を止めます。

ワンポイントアドバイス

このときあまり長く火を入れると、苦みやえぐみが強く出てしまいます。
使用する葉の量はもちろんのこと、葉を収穫する時期も味に影響してくるので、慎重に味を見る必要があります。

  1. (5) すぐに茶こしでこし、小さめの容器に入れます。
  2. (6) 粗熱が取れたらできあがり。とても簡単です。
  3. さっそく試飲です。今回は紅茶に入れてみました。ほんのりと、砂糖とは異なるやさしい甘さが感じられます。

今回は紅茶で試してみましたが、ステビアで作ったシロップは、ハーブティーはもちろん、コーヒー、ミルクなど様々な飲み物に入れても楽しむことが出来ます。
こうしたアイデア一つひとつが研修の教材や業務のヒントとなり、やがては積み重なって、当社の人材育成や研究開発のヒントとなっていくのかもしれません。