Qブラックペッパーとホワイトペッパーは、同じ種類なんですか?
レシピを見たときなどホワイトペッパーと書かれているときにブラックペッパーを使ったら違う味になるのか心配です。他にもグリーンペッパーやピンクペッパーもありますが違いが分からないので教えてください。
A
サポートデスクへのお問い合わせありがとうございます。
確かに色々な使い分けがあるので難しいですよね。
元々は同じこしょう(ペッパー)でも、収穫や加工の仕方で色や風味が異なりますので、その違いと主な使い方についてご紹介いたします。
ブラックペッパー
完熟していない緑色の果実を天日乾燥させたものです。
表皮も残っているので香りが強く、臭みを消したい時やペッパー独特のシャープな香りや辛みを残したいときに使用すると効果的です。
ホワイトペッパー
完熟した赤色の実を水に浸して果皮を柔らかくし、その果皮を除去して乾燥したものがホワイトペッパーです。
果皮がない分、色も白く、風味もマイルドなため、ペッパーの粒を目立たせたくないクリーム系の料理や、白身魚などのたんぱくな素材の風味を生かしながら辛みづけをする場合に使用することが多いです。
グリーンペッパー
ブラックペッパーと収穫するタイミングは同じですが、乾燥方法が異なります。
天日乾燥ではなく、黒くならないように塩漬けしたものやフリーズドライ(凍結乾燥)させたものです。
さわやかな香りと辛み、きれいな緑色が特徴で、彩りを添えながらペッパーの風味をつけることができます。トッピングとしてよく使われています。
ピンクペッパー
ピンクペッパーと呼ばれるスパイスとしては、ウルシ科サンショウモドキ属の果実を乾燥させたスパイスが一般的で、これは、上記3種のペッパー(コショウ科コショウ属)とは異なる植物です。美しい赤色が特徴で、彩りが料理を華やかに仕上げます。ペッパーのような辛みはなく、ややフルーティーな香味があります。
なお、バラ科ナナカマド属の果実や、完熟して赤くなったペッパー(こしょう)がピンクペッパーとして扱われることもあり、完熟したペッパーには辛みがあります。
このように収穫や乾燥方法の違いで(ピンクペッパーに関しては植物も異なる場合もあり)、様々な種類のペッパーが存在します。 それぞれの色や風味の特徴を知り、使い分けて頂ければと思います。
ただし、使い方に決まりはありませんので、色々と試して頂き、お気に入りのペッパーをご活用して頂ければ良いかと思います。
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