苗づくり
1わさびの苗について
わさびの苗を作る方法は大きく分けて4つの方法があります。
研究農場では、 より良い品種を作るために、実生苗を中心に栽培を行なっています。
- Ⅰ)実生苗(みしょうなえ)
種から作った苗のこと。 - Ⅱ)分けつ苗(ぶんけつなえ)
収穫した際にとれる子株(分けつ株)を栽培用の苗にしたもの。 - Ⅲ)メリクロン苗
わさびの生長点を無菌的に切り出し、試験管の中で培養したものを順化して栽培用の苗にしたもの。 - Ⅳ)芽出し苗
わさびの根茎や根を湿った砂に伏せ込み、発芽させ苗にしたもの。
実生苗
分けつ苗
2種まき
わさびの種は休眠が深く、種を採ってから直ぐに播いても発芽があまり良くありません。
研究農場では、種の貯蔵方法を検討した結果、通常採れた種を半年程寝かせた後に種まきを行っています。
種を播いて、1~2週間で芽が出てきます。
種の発芽は、品種や保存状態によって異なりますが、上手に管理すれば80%程度は発芽します。
わさびの種
発芽の様子
3移植
種を播いてから4週間ほど経つと、子葉が展開し本葉が出始めます。この時期に、苗を移植床へ移します。
移植は、育苗のスペースを効率的に利用するために行ないます。
移植床で3~5ヶ月育てると立派な苗が出来ます。
移植直後
苗だし直前の苗