クミンシードとキャラウェイシード

Qカレーの作り方の材料に「クミンシード(粒)」と書いてあったのですが、うちには海外旅行のおみやげでもらった「キャラウェイシード」というものがあります。見た目が似ているスパイスのようですが代用することはできますか?

A

こんにちは。スパイス&ハーブサポートデスクにお問い合わせを頂き、ありがとうございます。

クミンシードとキャラウェイシード。
「シード」の名で呼ばれていますが、植物学的には果実に当たる部分で、どちらもセリ科の植物から採れるスパイスです。
たしかに見た目はよく似ていますね。

ただ、香り、風味はそれぞれ違う特徴を持っていますのでカレーにはぜひ相性の良いクミンシードを使ってみて下さい。

クミンシード

Cumin

まさにカレーを思わせる香りを持ち、インド料理には欠かせないスパイスですが、中近東やメキシコ、南米でも料理によく使われます。パウダー状にしてあるものも売られていますが、レシピに「粒」と書かれていればホール状のものをお使い下さい。

インド料理では、最初にスパイスを油で炒めて香りを引き出してから具材を炒めるという手法をよく使い、このように、調理の最初に使うスパイスは「スタータースパイス」と呼ばれるのですが、クミンシードはスタータースパイスとしてよく使われます。

鍋に油を熱し、クミンシードを2~3粒入れ、シューッと細かい泡が立つくらい油の温度が上がったら残りのクミンシードを投入し、焦がさないように炒めて香りを出します。
油の温度が高すぎると一気に焦げてしまいますので、最初に数粒入れて様子を見るのがコツです。

カレー以外にじゃがいもやカリフラワー、人参などの炒め物にもよく合います。炒めることによって香ばしさが増し、食感もアクセントになりますので、この機会にお試しいただければと思います。

クミンシードを使ったレシピ一覧

キャラウェイシード

Caraway

甘い香りとすっとしたさわやかな香りをあわせ持ち、ザワークラウト(キャベツの漬けもの)や焼きりんご、肉のシチュー、パンやケーキなどによく使われますが、カレー作りにはあまり登場しないスパイスです。

キャラウェイシードを使ったレシピにつきまして、こちらをご参照いただければと思います。

キャラウェイシードを使ったレシピ一覧

歯ごたえと噛んだ瞬間の香りの広がりが楽しめるのは、シード状スパイスならではの美味しさだと思います。 「シード」と名の付くスパイスは、ディルシード、フェンネルシードなど他にもございますが、それぞれ異なる香りを持っています。

スパイスやハーブの使い方に決まりはありませんが、香りの特徴によってそれぞれ、より相性の良い素材や メニューがありますので、ご参考にしていただければ幸いです。
また何かご質問がありましたらいつでもお気軽にお尋ねくださいね。

この記事を作成・監修したスパイス&ハーブマスター

伊藤 景子

スパイス&ハーブサポートデスク

スパイス&ハーブサポートデスクでは、スパイス・ハーブの使い方や楽しみ方に関するご相談をお受けいたします。
皆様から寄せられたご質問は、後日メールにてご回答いたします。

お客様相談センター

商品の中身について、アレルギーや販売店について等のお問い合わせは、お客様相談センターまでご連絡下さい。