バニラビーンズ/Vanilla

香りを移して楽しむ

科名 ラン科
原産地 中央アメリカ
利用部位 果実
別名 ワニラ

特徴

こんなスパイス&ハーブです。

未熟な果実を収穫し、キュアリングと呼ばれる工程(発酵と乾燥の繰り返し)により、褐色で光沢のある、芳醇な甘い香りのバニラビーンズになります。

形状

高さ10mにも達するつる性の植物。

語源・別名

ワニラ

エピソード

漂う濃厚な甘い香り

原産地の中央アメリカでは、アステカ文明(14~16世紀)の時代からチョコレートドリンクの香りづけに利用されていたと言われます。16世紀後半、この地域にたどり着いたスペイン人によってヨーロッパにもたらされ、広く利用されるようになりました。

使い方のコツ

バニラは、長いさやの状態で売られているのが一般的なので、使うときには必要な長さに切ります。
小さな黒い粒々の種を料理に加えるには、さやを縦に切り開いて、種をナイフなどでしごくように取り出します。カスタードクリームなど、牛乳を加熱する工程がある料理であれば、そのしごき出した種とともに残ったさやの部分も一緒に入れて火にかけると、少量でも濃厚な香りを楽しむことができます。

適した料理

カスタードクリーム、アイスクリーム、ババロアなどのデザート、シロップなどの風味づけ

さやの中に砂粒のように非常に細かい種子がびっしり詰まっており、それをかき出して利用します。種をかき出したあとのさやの部分は、牛乳など液体に浸したり、乾燥させて砂糖壺に入れたりして、香りづけができます。
種の黒い粒を残さず香りづけしたい場合には、さやのまま牛乳などの液体に浸けて温め、香りを移します。

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