聖母の名を冠した
ローズ・オブ・マリー
科名 | シソ科 |
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原産地 | 地中海沿岸 |
利用部位 | 葉、花穂 |
別名 | まんねんろう、迷迭香(めいてつこう) |
特徴
こんなスパイス&ハーブです。
スキッとした強い香りが特徴のハーブです。
形状
多年生の低木で、生え方の異なる種類があり、垂直方向に伸びて低木になる立性、地面を這うように育つほふく性、その中間の性質を持つ半ほふく性があります。花色も種類によって様々ありますが、一般的によく見かけるものは紫みを帯びた淡いブルーまたは濃いブルーの花を咲かせるものが多いです。
語源・別名
まんねんろう、迷迭香(めいてつこう)
エピソード
記憶や思い出の象徴のハーブ
紀元前4-5世紀頃の古代ギリシャでは、記憶や思い出の象徴とされ、学生たちは髪にローズマリーの小枝をさして勉強したというエピソードが残っています。さらには、「二人の愛が永遠に続くように」という思いを込めて、結婚式で花嫁が身につけたり、招待客に配ったりという習慣もあったと伝えられています。
その名は、“マリアのバラ”から!?
ローズマリーの名前については、俗説ですがこんな伝説が残っています。ヘロデ王の軍隊に追われた聖母マリアが、幼いイエス・キリストとともにエジプトに逃れていたある夜、マリアが青いマントを白い花が咲いている香りのよい木にかけたところ、翌朝、花がマントと同じ青色に変わっていたそうです。聖母マリアを象徴するのがバラ(ローズ)であることから、それ以後、このハーブを「マリアのバラ」(ローズ・オブ・マリー)と呼ぶようになったとか。
適した料理
臭み消し、風味づけ、パンやお菓子など
羊肉、豚肉、イワシやサバなどクセの強い素材の臭み消しに役立つ一方、鶏肉、じゃがいもなど淡白な素材の風味づけにも活躍します。トマト、ニンニクなどとも相性が良く、イタリアやフランスの料理にも欠かせません。また、パンや菓子、ドリンクにも香りのアクセントとして用いられます。生のローズマリーは、オイルやビネガーに漬け込み、香りを移して楽しむのもおすすめです。