フェンネルシード/Fennel seed

ヨーロッパ人が愛した、魚のハーブ。

科名 セリ科
原産地 地中海沿岸
利用部位 種子(植物学上は果実にあたる)
別名 茴香(ういきょう)、小茴香(しょうういきょう)

特徴

こんなスパイス&ハーブです。

アニスに似た、個性的な甘い香りがあります。
※香りの主成分“アネトール”は、アニスの香りの主成分と共通です。

形状

種子は、長さ5~8mm・幅2~2.5mm、色は灰黄緑色から灰黄色。種子は長円柱状で、2個向かい合って長楕円形をしています。種皮に5条の縦筋があり、外観は稲のもみによく似ています。アニスを思わせる強く甘いアネトールの芳香があります。葉は、鮮やかな緑色で、羽のように先端が細かく裂けています。

語源・別名

茴香(ういきょう)、小茴香(しょうういきょう)

エピソード

言い伝えの裏表

フェンネルの葉はヨーロッパでは薬草として古くから親しまれ、「フェンネルを見かけて摘まない者は、悪魔だ」という言葉も残されているそうです。その反面、この葉をいぶして香煙を立たせると、妖怪の類を呼び出すとされ、魔法使いが愛用したことから、「フェンネルの種を播く者は、悲しみを播く者」という、正反対の言い伝えもあるとか。

インドでは食後に口直しとして噛む習慣も

フェンネルシードには、消化を助け、口臭を消す効果があると考えられ、インドでは食後に口直しとして噛む習慣があります。

適した料理

魚料理のスープやソース、パンや焼き菓子など

特に魚との相性が良いことで知られ、魚のスープやソースなどに使われるほか、シードの食感を活かしてパン、焼き菓子、ハーブティー、リキュールの原料などにも利用されています。
また、中国のミックススパイス・五香粉や、カレー粉の原料にも使われます。

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