ツンとした辛みの
「ドイツ人のからし」
科名 | アブラナ科 |
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原産地 | 諸説あり |
利用部位 | 根 |
別名 | 西洋わさび(せいようわさび)、レホール |
特徴
こんなスパイス&ハーブです。
すりおろすと鼻にツーンと抜ける辛みと力強い風味があります。
形状
見た目は木の根のようで固く、皮をむくと白色をしています。冷涼な気候を好み、春に植え付けることが多く、秋に根を掘り出し収穫します。
語源・別名
西洋わさび、わさび大根、レホール、アイヌわさび、山わさび
エピソード
ドイツ人のからし
中世の頃、ドイツでは盛んに調味料として西洋わさびが使われていたことから、フランスでは西洋わさびのことを「ドイツ人のからし」と呼んでいるほどです。
北海道では野生化し、自生
日本にはアメリカから伝わり、北海道で栽培されましたが、ほとんど普及することなく野生化しました。川沿いの湿地などに自生し、道内でよく見かけることからアイヌわさびとも呼ばれています。中国では、辣根(らっこん)と呼ばれています。
西洋わさびとブドウは相性が悪い?
ホースラディッシュの面白い習性について触れた面白い話が残っています。それは16世紀後半から17世紀初めにかけて活躍したイギリスの植物学者ジョン・ジェラードが、その著書の中で、「ホースラディッシュはブドウの木の敵である。この両者は互いに非常に憎しみが強いため、ホースラディッシュの根をブドウの木の近くに植えると、ブドウの木と親しくなりたくないので、その根はブドウの木から遠ざかるように曲がった形になるものと、研究している人たちは思っている」と書き残しています。真偽のほどはわかりませんが、ユニークな説です。
適した料理
特に肉料理
様々な料理に使われますが、特に肉料理との相性が良く、すりおろしたものを薬味としてそのまま添えたり、ソースにしたりするなど、ローストビーフやステーキなどによく用いられます。マヨネーズと混ぜてサンドイッチやサラダに使ったり、オリーブオイルと混ぜて素材に塗ってマリネにしたりするなど、調味料と組み合わせるとさらに使い勝手が広がります。