じっくりと炒めて
甘い香りを楽しむ
科名 | マメ科 |
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原産地 | 東南ヨーロッパおよび西アジア |
利用部位 | 種子 |
別名 | 胡盧巴(ころは)、メッチ |
特徴
こんなスパイス&ハーブです。
スパイスとして用いられる種子には甘い香りと強い苦みがあります。じっくり火を通すと苦みが弱まり、メープルシロップのような甘い風味が出てきます。
また、楕円形の形をした葉には種子と同様に苦味があり、インドや中近東でハーブとしてよく使われます。
形状
スパイスとして用いられるのは、約6cmの細長いのさやの中で育った、3-4mm大の多角形の固い豆(種子)の部分を乾燥したものです。
語源・別名
胡盧巴(ころは)、メッチ、メティ
エピソード
古代エジプトの時代から
フェネグリークは、最も古くから栽培されていた植物の一つともいわれ、古代エジプトの墓からも発見されています。宗教的な儀式に使われた調合香の一成分だったとも考えられています。
適した料理
カレー、サブジ、チャツネなど
インドではカレー、サブジ(蒸し炒め)、チャツネなどに使われ、ベンガル地方の代表的なミックススパイス・パンチフォロンの材料となるほか、中近東地域では肉のソースやディップソースの材料にも利用します。特にトルコのパスティルマと呼ばれる牛肉の塩漬けでは、肉の表面に塗るスパイスペーストの材料としてよく使われます。またコーカサス地域でもくるみと合わせて使われたりするなど、料理に特徴的な風味を与えます。
また、葉はインドや中近東でハーブとしてよく使われます。サブジ(インド風野菜の蒸し煮)、カレー、豆のスープ、じゃがいも料理や卵料理などに用いられますが、特にほうれん草カレーとの相性がよく、深みのある本格的な味わいになります。