複数のスパイスの
香りを併せ持つ
科名 | フトモモ科 |
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原産地 | 西インド諸島 |
利用部位 | 果実 |
別名 | 百味胡椒(ひゃくみこしょう)、ピメント、ジャマイカペッパー |
特徴
こんなスパイス&ハーブです。
シナモン、クローブ、ナツメッグをミックスしたような、深みのある香りをもっています。
形状
5~8mmの暗褐色、球状の乾燥果実で、6~9mほどに生長する木につく房状の果実を、未熟なうちに収穫して乾燥させたものをスパイスとして利用します。
語源・別名
百味(ひゃくみ)こしょう、三香子(さんこうし)、ジャマイカンペッパー、ジャマイカペッパー、ピメント
エピソード
古くから防腐剤や調理に利用
原産地近くで文明社会を築いていたマヤ・インデアンは、はるか昔の紀元2世紀頃から、彼らの偉大な王の遺体にオールスパイスを防腐剤として詰めたり、調理用として使っていました。
17世紀に広まったスパイス界のルーキー
このスパイスが世界に広まったのは、スペインの探検家フランシスコ・フェルナンデスが1570年代にメキシコで発見したことがきっかけ。その後ヨーロッパへもたらされたのは17世紀初頭と言われています。
適した料理
肉料理、スープ、ピクルス、菓子類などに。
肉料理、スープ、ピクルス、菓子類など幅広い用途に使われています。シナモン、クローブ、ナツメッグを合わせたような香りを持つため、これらを利用するメニュー全般に相性がよく、使い勝手が良いです。例えば、ナツメッグの代わりにハンバーグに使ったり、シナモンの代わりにお菓子に使ったり、クローブの代わりにビーフシチューに使ったり…と、応用範囲の広いスパイスです。
深みのある香りは、フライドチキンの下味つけにも活躍します。