スパイスの歴史に関するお話天正の少年使節とスパイス

大友宗麟(豊後)、有馬晴信(島原)、大村純忠(大村)の3人のキリシタン大名が、イタリア人司祭ヴァリニャーノの発案のもと、4人の九州の少年を長崎からヨーロッパへ派遣したのは1582年で、天正少年使節として歴史上有名です。名門の出身である四人は、ポルトガル、スペイン、イタリア等ヨーロッパの先進諸国を歴訪、時のローマ教皇の謁見も果たし、8年5カ月後の1590年7月21日に長崎へ帰り着き、翌年正月に豊臣秀吉との謁見した際、賜物の中には、ミラノの鎧、サーベル、鉄砲などとともに、モルッカのクローブ、バンダ島のナツメッグ、セイロンのシナモンなどのスパイスも含まれていました。