スパイスの歴史に関するお話コロンブスのアメリカ大陸到達
14~15世紀のヨーロッパは、マルコ・ポーロの『東方見聞録』に記された、絹や金や香辛料などを産する東洋の世界の存在に強く憧れを抱いていました。この中で、イタリアのコロンブスは、西回りの航海をすれば東洋に到達できると考え、1492年にスペインのイサベル女王の賛同を得て、西南への大航海の旅に出ました。1504年までの間に4回も大西洋を渡り、絹、金、香辛料を産する国を探索しましたが、南北アメリカという大陸の壁に阻まれ、それらに到達することはできませんでした。しかし、アメリカ大陸固有のスパイスであった唐辛子をヨーロッパへ持ち帰ったことは、世界の食文化に大きく影響を与えることになりました。
コロンブスを支援したイサベル女王
大西洋を初めて横断したサンタ・マリア号と同型の船
1492年10月12日、コロンブスのサン・サルバトル島上陸の絵