内装からメニューに至るまで
こだわり抜いた空間作りと、
働く場としての新しい社員食堂の姿。
リニューアルにかけた思いを語り合いました。
加藤 | いわゆる昔からの食堂というイメージでしたよね。 広い空間に無機質な白いテーブルが置いてある・・・といった、食堂としての機能はあるけれども、プラスアルファと感じられるようなものは無い。ニーズに応えられていないような感じが強くありました。 |
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後藤 |
プロジェクト発足のきっかけとしては、2年程前の事になります。 今はすごく明るい空間になりましたけれど、元々は非常に殺風景な空間といった感じで、お昼ご飯を食べる場所でしかなかったんですね。社員からじわじわと食堂に対する声が上がっていました。メニューについてや、空間についてだったり、本当にたくさんの意見が様々な所から聞こえてきました。 ランチが終わるとフロアの電気も消え、施設を活用しきれていない面もありました。 その中で「どうにかしていきたい」という声が上がり、「ランチ環境検討チーム」という色々な部署からメンバーが参加して検討・推進するチームが立ち上がったんです。お二人であったりだとか、その他の多数メンバーが加入し、実務的な面では総務とも一緒になって空間づくりを行ってきたというのが成り立ちになります。 |
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青木 | 「今日のお昼ご飯はどうしよう」と思った時に、板橋スパイスセンターの近くには飲食店が少ない事もあり、「どうしようかな。今日のお昼は社員食堂でいいかな。」というような選択になってしまっている状態でした。 |
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後藤 | メニューには当社の製品を使用していただいていましたが、コンセプトが定まっていなかった事もあってマンネリ感を社員は感じていたようでした。メニューに関連する意見が多かったように思います。 |
青木 |
エスビー食品はカレーが代表的なメーカーなので、私はカレーに凄くこだわりがありました!これまでのカレーメニューは、同じカレールウを使用して作ったものをトッピングだけが変わっていくというところに、どうしてもちょっと不満を感じていて。(笑) 色々な種類のカレーを販売しているメーカーなのに、なんで限られた種類しか食べられないんだろうという思いがありました。今回のリニューアルの際に、週5日同じものを提供するのではなくて、毎日少しずつ何かを変えたいというこだわりは強かったですね。 |
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加藤 |
色々考えましたよね。カレーを2種類合いがけをしたりだとか、様々な案が出ましたよね。 コンビニが近くにない事もあり、残業をして小腹が空いた時に何か軽食が食べられたらな、と「パンスク」を導入しました。全国各地の焼き立てパンが冷凍ストックされていて、レンジで温めるだけでいつでも食べられるので、よく社員が利用しているのを見かけ、ひとつ課題解決ができたかなと思います。 |
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後藤 | 食べる事って一日の中でも楽しみな事なので、食堂でのお昼ご飯も楽しみになるといいなと思いましたよね。サラダをつけたり、小鉢の種類も増やして、健康のバランスを考慮しながら飽きがこないようにバリエーションを増やし、考えていた理想の形を実現できたかなと思います。 |
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青木 | 定食やカレーなどのメニューだけでなく、小鉢は温・冷どちらもあったり、スイーツがあったり。ご飯は白米と健康米どちらにしよう・・・というようにその日の気分で選べる楽しさが増えましたよね! |
後藤 | エスビー食品らしいという事を考えた時に、スパイスやハーブを使ったものを、ということでフレッシュハーブを使ったハーブウォーターも設置し、ハーブの組み合わせも考えて日々提供しており、こういったこだわりが随所にあります。 |
加藤 | SPICE SQUAREは食堂スペースだけでなく、会議室も併設された空間になっていて、その会議室についてもこだわりましたよね。web会議での利用も多くなり、会議室の壁紙もWEB会議の背景として使えるようなデザインにしてあるんです。 |
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後藤 |
スパイスとハーブのイラストがプリントされたものですが、スパイスとハーブの描き方も細かいところにこだわっています。 会議室の名前にスパイスの名前がついているのもエスビー食品らしくて良いですよね。 |
青木 | この壁紙の背景でweb会議に参加して「バーチャル背景かと思ったら、実は本物の壁紙なんですよ!」というやりとりがあって、面白かったです。会話の取っ掛かりになって良いですね! |
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後藤 | 2名迄使用できるコンパクトな会議室にもモニターが設置されたことによって、簡単な面談もできるようになって、使いやすくなりましたね。 |
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加藤 | ファミレスのような対面式のソファー席にもモニターが設置されているので、食堂の使い方が食べる場所だけでなく、働く場所に変わってきましたね。 |
後藤 |
お昼の時間にしか社員が利用していないということがあったので、終日利用ができるといいなと思っていました。ゆくゆくは終日社員が行き交う場になっていけたらなって。部署同士の交流がもっとあったら良いと思っていて、自然発生的な感じで食堂に違う部署の人たちが集まって、そこでコミュニケーションが生まれて、また新たに発想が生まれていくとか。 そういう仕組みができていったら素敵だなと思っています。 私もたまに新しくなった食堂で一人で仕事をしていると、色々な部署の人が通っていくので、そこで立ち話をしたりする中で「今、こういうことがあって」とか「そういえば聞いて」など、普段お話する機会がなかなか無い方と喋れるきっかけが出来るんです。そういった思いがけない交流をもっと社員に広めていけたら、また新しいアイデアが生まれていくんじゃないかなと思っています。 |
青木 |
エスビー食品の社員は「個性のミックススパイス」と言われていて、よりこの個性が交わることによって、社内が活性化されると思っています。 今までは縦割りでどうしても他部署との横の繋がりが少ない部分もありましたが、SPICE SQUAREが交流の場となり、横の繋がりができるきっかけとなってくれるといいなと期待しています。 やはり部署と部署が繋がる事で、色々な発想が生まれてくるんですよ。このプロジェクトの3人も今まで関わることが無かったのに、それぞれの部署や他の部署の話を聞いて、とても良い刺激になり、個人のレベルアップにも繋がっているんじゃないかと思っています。 |
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加藤 | 実は食品メーカーの中でも研究所機能のある拠点が東京にあることは珍しいんですよね。この場所を活かしてスパイスやハーブの魅力を発信していけたらと思っています。 そして長らく板橋に拠点を構えていることから、もっと地域の方にもスパイスやハーブの魅力をお伝えし身近に感じていただきたいと考えています。全国区のメーカーですけれども地元の方からファンを増やしていく。私はそんな良い影響を与えていける場所になればと思っています。 |
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後藤 | 今後は取引先の方にもここでランチを食べていただいて、感想など聞いてみたいですね。 |
加藤 | 取引先のメーカー様向けに勉強会をできたらいいなと思っています。試食用キッチンのついたスペースもあるので、様々な提案ができそうです。 |
青木 |
食事を共にすると、互いの距離がぐっと近づく感じがして、仕事の進み方が変わってきたりもするかもしれませんね。 社内外問わず様々な人と交流ができる、そんな開かれた場として発展していくと良いですね。 |
後藤 | 4月5日のオープニングイベントを社内へライブ配信した事も思い出深いですよね。 |
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加藤 | ライブ配信ができた事は本当に良かったなと思っていて、沢山の方に力を貸していただいて実現ができました。 |
青木 |
素敵な空間になったことをリアルに感じていただけたかと思います。 本当に完成して良かったと達成感を感じました。 |
加藤 | この一大プロジェクトに関わることが出来て、部署の違う方たちと多くの時間を過ごして仲良くなれたことは、自分にとって良い経験になりました。従業員のみなさんが使う場所をつくる機会をいただけた役割から、これからも変化し続けて欲しいと思います。例えば10年後には改修が必要になることもあると思うので、その時のプロジェクトメンバーが、その時のニーズに合わせて変化させ続けていって欲しいと思います。 |
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青木 | 私は凄く達成感がありました。ひとつひとつこだわりを持って変えたんだというところが反映されていて、従業員のみなさんに喜んで利用していただけていることがとても嬉しいです。何よりも嬉しいことが、普段関わることのできない方たちとプロジェクトを通じて横の繋がりができたこと。食堂が完成した後も、こうして皆さんとやってきた事について語る機会があり、また一緒に仕事ができることはとても嬉しいです。このプロジェクトに携わることができて本当に良かったと思っています。 |
後藤 | SPICE SQUARE全体のデザインは業者様の力あってこそですが、その中でエスビー食品らしさであったり、スパイス&ハーブというところは妥協できないこだわりでした。スパイスとハーブが描かれた壁紙や、会議室の名前をスパイスにしたり、エスビー食品らしい色合いなどは、当社らしさを感じられるので、そのこだわりが従業員のみなさんに喜んで利用していただけているのかなと思います。想いを形にできたというのは、とても良かったと感じていますし、社外の方にも見ていただきたいなと思えるほど自慢のできる食堂が完成したと思います。 |
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