ご案内スパイス＆ハーブマスター遠藤由美
からし
利用部位：種子、葉
別名：マスタード
アブラナ科の植物である「からし」。
日本では平安初期の宮中の年中儀式や制度などを記録した延喜式の中にからしの名が登場していることから、昔から使用されてきたことがわかります。
葉を生のハーブ「マスタードグリーン」として利用することもありますが、一番なじみがあるのは種子を利用した黄色く辛いペースト状の「からし」という方も多いのではないでしょうか。
ペースト状のからしは大きく「和風ねりからし」「ねりからし」「マスタード」の３タイプにわけられます。
これは、原料になる「からし」が異なるため、辛みや風味にそれぞれ特徴があります。
＜和風ねりからし＞原料は主に和がらしが利用されます。揮発性のあるツーンとする辛みが特徴です。おでんやからし和えなどに。
＜ねりからし＞原料には和がらしと白からしが利用されます。シュウマイやとんかつなどに幅広く利用されます。
＜マスタード＞原料は主に白からしが利用され、他に酢や調味料が加えられることが多いです。口に広がるマイルドな味でサンドイッチやホットドックに。
辛味と香りをいかす代表的なおすすめ料理はありますが、それにとらわれずにお好みの料理にお好みの辛さをあわせてお楽しみください。
こってりとした料理にはたっぷり添えるのがおすすめ。
とんかつ、シュウマイ、角煮などにトッピングして、料理のアクセントとしてお楽しみいただけます。
また、ペースト状のねりからしはパンなどに塗ってのばしたり、冷やし中華などにも混ぜやすいので便利ですね。
たっぷりつけてダイレクトに楽しむだけではなく、「タレ」「ソース」の材料として風味づけにも活躍させましょう。
わさびの代わりに辛味を加えたいときにからしを使ってみましょう。
いつもとはちょっと違った、風味をお楽しみいただけます。
