食通が認める噂の名店 Facebook Twitter LINE

半世紀以上、
変わらぬ味で
長く愛されてきた
名店の看板メニュー

東京/麹町
アジャンタ
チキンカレー

お店の看板メニュー

チキンカレー

骨付きチキンを丸ごと1本使用。創業以来変わらない、アジャンタ伝統の看板メニュー。ココナッツミルクのまろやかさと、たっぷりのスパイス。刺激的な辛さの中に玉ねぎの甘みと鶏の旨みが溶けあう奥深い味わいです。

1957年創業。南インドの味を
日本に広める真のパイオニア。
歴史に裏打ちされた
確かな技術で、
世代を超えて愛される名店。

丁寧な仕込みと、
惜しみなく使うスパイスが
おいしさのカギです

マダム / 有沢小枝 さん

マダム / 有沢小枝 さん

アジャンタの監修で生まれた
レトルト商品

噂の名店

骨付きチキンカレー

チキンの旨みとココナッツのコクに、鮮烈でスパイシーな辛さを感じる骨付きチキンカレー。

辛味順位12345HOT

南インド・ムールティ家の
カレーを日本に広めたい

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アジャンタはもともと、東京・阿佐ヶ谷でインド産の豆を使ったコーヒーとチキンカレーを提供する喫茶店としてスタートしました。創業のきっかけは、先代のジャヤ・ムールティが鶏一羽を手に入れ、インドの実家でよく食べていたチキンカレーを兄夫婦や奥さんにふるまったこと。

先代が生まれ育った南インド東南部のアーンドラ・プラデーシュ州のカレーはインド国内でも特に辛く、スパイスをふんだんに使うのが特徴。しかし当時の日本ではスパイスは希少で、最初は漢方薬局や種子店で入手したと聞いています。苦労して作ったジャヤの故郷の味は、日本人の奥さんにとってはこれまでに食べたことがないほど衝撃的な味。この刺激的なおいしさを多くの日本人に広めようと、夫婦二人三脚で開業しました。

マダム / 有沢小枝 さん

開店当時は本格的なインド料理店がまだまだ少なく、お客さまからは「(シナモンの)木片が入ってる」「この(ホールスパイス)粒は何ですか?」と驚かれることもしばしば(笑)。しかしクチコミで徐々に広まり「独特な辛味がクセになる」と何度もご来店くださる方が増えていきました。その後は「純インド料理店アジャンタ」として千代田区へ移転、さらに現在の麹町に本店を構えて今に至ります。

S&B 噂の名店 アジャンタ

おかげさまで創業65年。2022年現在はジャヤの息子であり、私の夫でもあるアナンダ・ムールティが店を受け継ぎ、インド出身のコックたちとともに、創業当時から変わらない味をお届けしています。お客さまの中には3世代、4世代にわたって通ってくださる方も多く、店内は今日も男女問わず幅広い年代の方々でにぎわっています。

フレッシュな刺激と
独特の
辛味を生み出す
スパイスの秘密

S&B 噂の名店 アジャンタ

アジャンタではさまざまなカレーをお楽しみいただけますが、看板メニューとしては創業以来「チキンカレー」「マトンカレー」「キーマカレー」の3つを掲げています。いずれもムールティ家の伝統の味で、当時からレシピは一切変えていません。食品添加物は使用せず、毎日その日の分だけを手作り。小麦粉も使わないサラサラとしたカレーソースが特徴で、素材の旨みをスパイスの力で引き出します。

インドから取り寄せるスパイスもカレーごとに種類を厳選し、1日分ずつ毎朝煎って挽きます。実はこのスパイス、インドの他店から移ってきたコックが「他店の1週間分の量だ」と目をむくほど。しかしこの量がフレッシュな辛味と味わい、深いおいしさを生み出します。

アジャンタの監修で生まれた
レトルト商品

骨付きチキンカレー

創業から愛される味を
レトルトカレーで再現

マダム/有沢小枝さんとシェフのアナンダ・ムールティさん

シェフのアナンダ・ムールティさんも納得の味に仕上がった

今回監修したレトルト商品の「骨付きチキンカレー」は、アジャンタ創業のきっかけになった思い入れの深いメニューです。色、香り、味わい。お店で出てくるようなチキンカレーがご家庭でも楽しめるよう、見た目からすべてこだわり、担当者の方と根気強く作り上げました。骨付きチキンの仕入れも大変だったと聞いています。できあがったカレーは自信作!お店と同じように、ぜひ日本米と合わせて味わってみてください。

インドの食文化とともに、
美しい芸術も伝える

S&B 噂の名店 アジャンタ

創業のきっかけになった「チキンカレー」も、材料自体はとてもシンプル。ですが、鶏は国産丸鶏をお店でさばいており、キーマカレー用の鶏挽き肉もその場で挽いています。コクや旨みを調節するため、皮の量もその日の天候や気温に合わせて変えているんです。

昔から大切にしているのは、「丁寧に作ること」「手抜きをしないこと」というムールティ家の母の教え。いつ訪れても同じ味わいにお客さまは安心し、笑顔になって帰られます。「そう、この味が恋しかったんだよ」といただく言葉が、アジャンタがこれまで長くお店を続けてこられた秘訣なのではと思っています。

S&B 噂の名店 アジャンタ

アジャンタではインドの食文化とともに芸術もお伝えしようと、インドのタミル・ナードゥ州を発祥とする古典舞踊「バラタナティヤム」のライブを開催しています。お店の2階で月に1回、インドで修業を積んだ日本人女性のショーが間近で見られます。やはり人が集まって食事をするのは楽しいもの。ぜひお店にも足を運んでいただき、インドの味や文化を体感していただければうれしいですね。

写真:大童鉄平
取材執筆:田窪綾

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