食通が認める噂の名店 Facebook Twitter LINE

甘辛酸、香味弾ける
福岡カレー界の
奇才が生んだ
黄金比のカレー

福岡/大濠
アフターグロウ
アフターグローカレー

お店の看板メニュー

アフターグローカレー

バターは不使用だが、バターチキンカレーと欧風カレーの要素を融合し、“10人中9人がおいしいと思う味”を追求。トマト、マンゴー由来の甘みや酸味、鶏の旨みにスパイスの辛みと香味が絡む、黄金バランスのひと皿。

美食の宝庫、九州・福岡で、
多くの
ファンに支持される
カレー界注目の名店。
素材に合わせた絶妙な
スパイス使いでカレー好きを魅了。

甘・辛・酸!濃厚まろやかな味と、
マニア好みのスパイス感を両立しました

オーナー / 入部友登 さん

オーナー / 入部友登 さん

アフターグロウの監修で生まれた
レトルト商品

噂の名店

香味スパイスカレー

マンゴーやヨーグルトの酸味や甘味、鶏の旨みや赤ワインで深みのあるスパイスカレー。

辛味順位12345HOT

イロモノで終わらない。
“耳コピ”で鍛えた
味の創造力と構成力

S&B 噂の名店 アフターグロウ

僕がはじめて食べたスパイスカレーは“未知との遭遇”でした。店をオープンする前は食品会社に勤めていて、出張先の岐阜で食べたスパイスカレーに衝撃を受け、興味が湧いたんです。その頃、福岡には似たようなカレーがなく「ないなら作ってみよう」と、カレーにハマっていきました。

スパイスカレーに関するレシピ本もまだほとんどなかったので、食べては寄せるの繰り返し。でも、楽器も教則本を見て練習するより“耳コピ”の方が上達するって言うじゃないですか。それと同じで、とにかく感覚を研ぎ澄ませながら鍛錬。まずは食べてスタンダードなレシピで作って、原理を理解する。その後「このスパイスを立たせてみよう」といった具合に、自分の味を構築するようになりました。

オーナー / 入部友登 さん

それに、カレーを通じて出会った方々から教わったこともたくさん。「スパイスロード(薬院スパイス)」(福岡)の高田さんの紹介でインドへ武者修行に向かい、「セイロンカリー」(大阪)のランジさんとはスリランカへ行き現地の味も学びました。カツカレーのソースはフレンチのシェフからヒントをもらうなど、いろんな人の辿ってきた道を取り込んでとにかく作る。そうして、自分の中で“カレー作りのルート”が樹状図のように広がっていったんです。

S&B 噂の名店 アフターグロウ

2015年にアフターグロウを開業してからは、週に2種類以上新しいカレーを作るという義務を自分に課し、それを4、5年続けました。気付けば店で出したカレーは300種類を超え、カレーマニアの方々には「変態カレー職人の店」と称されるように(笑)。

僕は音楽が大好きなんですが「筋肉少女帯」や「聖飢魔II」のようなバンドって、いいですよね。「強烈なインパクトもありながら、ガチで演奏もうまい!」みたいな。自分はアホなことを真剣にやるのが好きだなって。店作りもカレー作りも、そんな本気の遊び心が大事だと思っています。漫画に雑貨に音楽に、趣味で溢れた店内や、ジャンルを固定せずに作るカレーはそんな気持ちの表れと言えるかもしれません。

アフターグロウの監修で生まれた
レトルト商品

香味スパイスカレー

中途半端はやらない。
味のバランスと
香りをとことん追求

S&B 噂の名店 アフターグロウ

レトルト商品のお話をいただくより前に、噂の名店シリーズの「コロンビア8」さんの「大阪スパイスキーマカレー」を食べたことがあって。あれは驚きましたね、ここまで再現できるのかって。中途半端は嫌だ、あのクオリティが出せるならぜひやらせてほしいと話が進みました。

今回の「香味スパイスカレー」は、創業時からの定番メニューであるアフターグローカレーを再現したものです。一般の方にもマニアにも受けるレンジ(幅)の広さがある、愛着のあるカレーです。甘み・酸味・辛みのバランスと、香りの強さをとても重要視しているので、その再現にとことんこだわりました。

オーナー / 入部友登 さん

僕は、香りの要素と味の構成をまったく別で考えているんです。だから開発時も、味はこう、香りはこう…と2本軸で進めていきました。特に香りに関しては、「どうしても尖らせたい!」と、無理を言ってスパイス小袋を付けてもらうことに。試作回数は50回近くにものぼり過去最多だったと聞きましたが、完成したカレーをこうして食べて思うことは…あきらかに出来がいいですね(笑)。味、香り、油の浮き具合、小麦粉が入っていないスパイスカレー特有の舌触りまで再現してもらえたので満足しています。

辛さだけではない。
香り弾けるスパイス
カレーのおもしろさ

S&B 噂の名店 アフターグロウ

レトルトカレーは湯煎で温めることをおすすめします。お皿に出して電子レンジで温めると、どうしても加熱ムラができてしまうんです。ご飯にカレーソースをかけ、スパイスを振りかけたら、仕上げにエクストラバージンオリーブオイルをひと回し。これでよりお店の味に近づきます。青みのある爽やかな香りがいいアクセントになり、風味が増すんです。また、食べる際は振りかけたスパイスを混ぜ込まず、そのまま食べるのがいいですね。その方が、カルダモン、バジル、クローブなど香りの抑揚を楽しめます。口腔内調理というか、口の中で混ざっていくのがおもしろいし、そこが醍醐味でもあります。

S&B 噂の名店 アフターグロウ

商品名を「アフターグローカレー」でなく「香味スパイスカレー」にしたのは、どんなカレーなのかをわかりやすくするためでしたが、結果的によかったですね。「スパイスカレー=辛い」というイメージの方も多いと思いますが、辛さでなく香りの要素も重要。それをカレーマニアではない一般の方々にも周知していきたいというのが、お店の一つの目標でもあるので。うちの店は持ち帰りや通販は行っていないので、この「香味スパイスカレー」でスパイスの香りとアフターグロウの雰囲気を楽しんでもらえるとうれしいです。

写真:マツモトカズオ
取材執筆:森絵里花

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SHOP DATA

  • アフターグロウ

    アフターグロウ

    住所
    福岡県福岡市中央区草香江1-8-25
    電話
    092-741-3080

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