徳川家康は
わさびの大ファンだった!?

日本の食卓になじみ深いスパイスの一つ、わさび。わさびの漢字名である「山葵」が書物に登場したのは千年以上前までさかのぼります。
当時、食材としてポピュラーなものではなかったようで、江戸時代、駿府城に移った徳川家康のもとへ、わさびが届けられたところ、家康はその風味を大変気に入り珍重したという逸話も残っています。
江戸末期になると、幕府の直轄地・伊豆の天城山山麓の清流でもわさび栽培が始まります。わさびの葉の形が徳川家の家紋である葵の形によく似ていたことから、幕府が特に栽培を奨励したとも言われています。とはいえ、庶民にはまだ高嶺の華だったようです。