香りへのこだわり

生鮮の本わさびのような
香りを追及し続けた成果

わさびの魅力は、ツーンとくる辛さだけではありません。豊かな「香り」こそが、食事への満足感を向上させるのです。
ここでは、チューブ調味料ではありながらも、限りなく本物に近い「香り」を追及した「本生本わさび」の成果を、
そして、そのこだわりぬいた「香り」が料理の味わいをどれほど豊かにするのかを具体的なデータとともにご紹介します。

香りってなぜ重要?

料理を「おいしい」と感じるとき、単に舌で味を感じるだけではなく、味覚と嗅覚の2つの要素でおいしさを認識します。そのため「香り」は極めて重要な要素で、食の楽しみを何倍にも広げてくれます。

香りには、食べる前に鼻で感じる「鼻先香(はなさきか)」と、食べた時に口から鼻へ抜ける「口中香(こうちゅうか)」の2種類があります。特においしさの決め手となるのが、この口中香です。風邪で鼻が詰まると味がわかりにくくなるのは、この口中香が遮断されるためです。

つまり、「香りが立つ」ことは、単に風味を良くするだけでなく、食べる喜びそのものを支えている大切な要素なのです。

香りを徹底再現!

本生シリーズは30年以上の歴史のなかで、通算15回以上の改良を重ねてきました。そして、これまで以上に生鮮に近い香りを追求し、おいしさの決め手となる「口に入れた際の香り立ち(口中香)」をさらに改良、2025年9月にリフレッシュしました。

本生本わさびと生鮮わさびの香りはどれほど近いのか。以下のグラフは、香りの伝達スピードと強さについて、従来品(2025年以前のもの)、リフレッシュ品(2025年発売)、生鮮わさびを比較したものです。改良後のリフレッシュ品は、生鮮のわさびの香り立ちにかなり近づいていることがわかります。

本物の香りを追及するということは、料理の主役である素材の魅力を最大限に引き出し、口にした瞬間の「おいしい」という感動をどこまでも深めていくことに他なりません。だからこそ、本生は、生鮮に近い香りにこだわり続けているのです。

わさび製品の香りの強さの時間変化を比較したグラフ(従来品、リフレッシュ品、生鮮わさび)

※当社調べ

わさび×焼肉 
うま味を引き出す香りの科学

香りがうま味を引き出す事例についてもご紹介します。

たとえば焼肉を食べるとき、タレの味だけではどうしても単調になったり、脂っぽさが気になったりする、という経験があるかと思います。そこで、家庭での焼肉をより豊かにさせるのが、わさびの「香り」です。

実際に、自宅で焼き肉をする20代から60代の男女100名を対象に、焼肉にわさびを添える食べ方を提案をしたところ、「さっぱり食べられた」「味にアクセントが出る」といった声が多く寄せられました。これは、わさび特有の鼻に抜ける爽やかな香りが、タレの風味と肉の脂っぽさをさっぱりさせ、口の中をすっきりと整えてくれるからです。

この「香りの効果」は科学的にも裏付けられています。「味香り戦略研究所」の分析によれば、わさびが加わることで、料理の「複雑味」と「コク」が大きく増加し、さらに、お肉本来の「うま味」までをも力強く引き出すことが判明しました。口の中と鼻に広がるわさびの豊かな香りや味わいが、味わいに厚みと心地よい余韻を生み出してくれるのです。

1.複雑味が増すことでコクが生まれる

わさびと合わせて食べることで、複雑味の先味・後味が大きく増加しており、ほかの調味料にはない効果を発揮。
先味:口に入れた瞬間の味覚。後味:飲み込んだ後に広がる味覚。

2.素材のおいしさを引き立てる奥行きのある旨味に

わさびと合わせて食べることで素材の旨味はそのままに、インパクトのある旨味になる。
さらに、タレとは異なる風味(味+におい)を形成。

※1.0の数値差が濃度差約20%(大多数の人間が異なる味わいと感じる濃度差)を示す。味覚の鋭い方は0.5程度(約10%)でも認識可能である。
後味においてはその限りではない。

3.厚みのある余韻が楽しめる

わさびと合わせて食べることで複雑味と旨味が持続し、味の厚みが増し余韻が楽しめる。

※味香り戦略研究所とは
食品の「味」を数値化する手法を用いて「味」をわかりやすく表現する機関。
「おいしさ」の重要な構成要素となる基本的な味覚(旨味、苦味、塩味、酸味、甘味、渋味)を数値化し、客観的に表現することが可能な世界初の味覚センサーを有する。

※自宅で焼き肉をする20代~60代の男女100名を対象