研究開発:新しい価値の創造を通じて、豊かな食文化のお役に立ちたいというマインドに溢れた研究活動の一端を紹介します


シリーズ「栽培の現場」では、当社スパイス&ハーブ原料の栽培から、お客様の手元にお届けする商品に至るまで、一貫した安全・安心生産体制として取り組んでいる忍野試験農場の代表的な事例を、『種採り物語』と題してご紹介しています。第二弾は、忍野試験農場のもう一つの重要な役割である『バジル』の採種について、ご紹介致します。「ハーブの王様」と呼ばれるバジルは、当社フレッシュハーブの中でも人気No.1。当社のフレッシュハーブ・スィートバジルは、ふっくらとした緑色の葉と濃厚な甘い香りで、 独自に育成開発した品種『SBロイアルスウィート』(日本国内で初めて品種登録されたバジル)です。忍野試験農場では、毎年この品種の採種を行い、安定した品質と商品供給の為の重要な役目を果たしています。

バジル種採り物語

バジルの種を採る作業は、毎年約10カ月かけて行われます。準備~採種までの流れをご紹介します。

2月栽培用の畑(圃場)の準備

植え付ける畑の土壌の栄養成分を検査し、不足している養分を補うなど、事前の準備を行います。

専用の容器に種子をまき、発芽1.5ヶ月後(1)、優良な苗を選抜し少し大きめのビニールポットへ移しかえ(2)、さらに1ヶ月程度育てます(3)。 バジルは特に低温に敏感なため、栽培は15℃以下にならないように十分注意します。また、苗の管理では害虫被害にも十分注意を払います。

5月植え付け(定植)~生育初期(ハウス栽培開始)

葉の枚数・全体の姿形などを確認し、厳選した優良な苗を定植します。
苗を支える為に支柱を設置し、風や成長による倒れを防ぎます。

6月開花準備

開花時は非常に密集した状態になるので、通気性を良くする為に扇風機などを設置し、換気をします。

7~9月開花

種子を十分実らせる為に、ミツバチを導入し受粉の促進を図ります。

*蜜や花粉を求めて花にやってくる昆虫のことを「訪花昆虫」といいます。
バジルの種採りに活躍している忍野農場のミツバチについてはこちらもぜひご覧下さい。

ハウスに巣箱を設置

バジルの花を訪れるミツバチ

開花期のバジル

10~11月収穫

ミツバチのおかげでたくさんの種子が実り、ここからは私たち人間の出番です。
十分実った種のついた花軸(かじく、花をつけた茎)を丁寧に摘みとっていきます。
収穫した花軸をハウス内で適度に天日乾燥します。

12月種採り作業

花軸から、種子のついた花部を、ひとつひとつ丁寧に、人の手で取り分けます。
さらに機械で選別して、種子だけの状態にします。

そして、さらに発芽率、水分等の厳しい検査を行った後、バジル農家の皆様のところへ届けられるまで、しっかり保管・管理されます。