生産における環境配慮

CO₂排出量の削減

2022年度における当社グループのCO₂排出量は、事業活動に伴う直接排出のスコープ1と間接排出のスコープ2の合計で約2.9万t-CO₂でした。
そして、製品の使用・廃棄・輸送、従業員の出張・通勤、その他の排出であるスコープ3を加えたサプライチェーン全体のCO₂総排出量は約38万t-CO₂で、スコープ3が全体の約9割を占めています。
スコープ1およびスコープ2については、売上増に伴う生産量の増加のため、2021年度と比較してCO2総排出量の削減にはいたりませんでしたが、工場や各事業所の照明のLED化・人感センサー化、老朽設備の更新、空調や冷凍・冷蔵機の計画的な更新を順次行い、省エネルギー化を進めています。
引き続き、省エネルギー活動やCO₂発生の少ない燃料への転換、バイオマス、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー利用などの検討を推進していきます。

また、スコープ3の中では、購入した原材料由来のCO₂と、販売した製品の使用時に排出されるCO₂が大部分を占めています。
そのため、原材料サプライヤーとのCO₂排出量削減に向けた対話・連携を強化しながら、環境負荷の低い原材料の調達や、電子レンジ対応資材の導入、時短調理の提案などに引き続き取り組んでいきます。

2022年度のCO2排出量割合

CO2排出量割合

CO₂排出量の推移

CO₂排出量の推移

CO₂排出量は第三者機関によるレビューを実施しています。

一部グループ企業の事業譲渡を予定していることから、基準年の2019年度より実績を修正しています。

エネルギー使用量の内訳

エネルギー使用量の内訳

大気汚染の防止

当社グループは大気汚染を防止するため、燃焼設備の適切な運転管理に努め、設備の定期点検・メンテナンスを行っています。
2022年度については工場での生産増加に伴い、NOx排出量は前年比で6.1%増加しました。

水使用量の削減

当社グループでは、水使用量を削減するために、生産品目群の整理、製造工程の見直しや工場の再編を進めています。
2022年度は2021年度と比較して、工場での生産増加に伴い水使用量は増加しましたが、増加幅を最小限に抑えています。

水使用量の推移

水使用量の推移

水質汚染の防止

工場排水は、排水処理施設で処理を行い、水質汚濁物質の濃度が法定基準以下であることを確認し、公共用水域または下水道へ排出しています。工場排水の管理状況については、毎月所轄の自治体へ報告するとともに、継続して汚染の予防に努めていきます。

廃棄物の削減とリサイクルの促進

当社グループ全体の2022年度の廃棄物等総排出量※1は、2021年度対比で約1.0%(69t)削減され、再資源化率※2は94.6%になりました。
そのうち、食品廃棄物については、2022年度は2021年度とほぼ同等の実績になりました。引き続き改善に取り組んでいきます。

※1廃棄物等総排出量:事業者がその敷地外に、排出・搬出したもの(製品・サービスなどの提供に伴い出荷したものを除く)

※2再資源化率:廃棄物等総排出量のうち、再使用、再生利用および熱回収量(サーマルリサイクル)の占める比率。

廃棄物処理フロー

廃棄物処理フロー

廃棄物等総排出量

廃棄物等総排出量

廃棄物等総排出量の内訳

廃棄物等総排出量の内訳