香りとスパイスができることPROJECT 子どものキライを好きに!香りとスパイスができることPROJECT 子どものキライを好きに!

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生声!
お悩み相談室

料理教室で聞こえてきたママとパパの悩みに、
料理研究家の今井先生が答えました。

Q 子どもにとって、
カレーが辛いと感じる場合は、
どうしたらいいですか。
A 今井先生の回答を見る
今井先生

大人にとっておいしい香辛料も、子どもには違います。
カレーにはたくさんの香辛料が使われていますよね。
甘口にするには、ケチャップを入れたり、
パイナップルなどのフルーツをすりおろしたり、
チョコレートを入れる方もいます。ぜひ、試してください。

Q カレーの味が強くなることで、
食材そのものの味がわからなく
なることが心配なのですが…。
A 今井先生の回答を見る

まず、一番大切なのは
「キライだったものが食べられるようになる」という自信です。
その自信をお子さんが持てること。そこがスタートです。
食材のおいしさは、そのあとに徐々にわかっていけばいいのです。

Q 参加者 子どもたちの好きキライが
それぞれ違うので、献立が大変です。
365日悩んでいます。
A 今井先生の回答を見る
今井先生

家族の食事でもっとも大切なことは、
同じものを一緒に食べて同じ時間を過ごすことです。
たとえば、今日は○○ちゃんの好きなものをみんなで食べよう。と、
それぞれの子どもたちの好きなものを順番に食べていくのはどうでしょう。
それから、品数が多いと子どもは好きなものしか食べません。
ぐっとこらえて、品数を減らすのも大切だと思います。

Q 牛乳がどうしてもキライで、
飲めないんです。
A 今井先生の回答を見る

スプーン1杯からはじめてみては、いかがですか。
小さな、できることからチャレンジしていくことが大切です。
それから、牛乳のメーカーさんでも味が違うから、
お子さんと一緒にスーパーなどで、選ぶのもいいと思います。
「自分で選んだ」という意識も重要なんです。

Q 参加者 今は、キライなものを細かくして見えないようにしていますが、給食のことを考えると、やがて素材の形がわかるようにしたいです。どうしたらいいでしょう。
A 今井先生の回答を見る
今井先生

将来的には給食が食べられるようにしていきたいですよね。
大切なのは、やはり「食べれた!」という自信です。その自信を育てていくこと。少しずつ形がわかるようにしていって、キライなものへのアレルギーをなくしていくことです。

Q 子どもが何をやっても
野菜を食べてくれません。
どうしたらいいかわかりません。
A 今井先生の回答を見る

わからないくらいに、細かくしたり、
何かと一緒にまぶしたりするのも、はじめのうちはいいと思います。
少しでも食べられたら「キライな野菜が入っていたんだよ」って、
伝えてあげてください。自信になると思います。
それから、あまり深刻に考えないで、気長に接するようにしてください。
お母さんの方が疲れちゃうと大変ですから。

Q 参加者 トマトケチャップは
食べられるけど、
生のトマトが食べられません。
A 今井先生の回答を見る
今井先生

たとえば、皮は苦手な子が多いので湯むきしてみたり、火を通したりして食感をやわらかくしてみてください。本物のトマトだけど、口当たりはケチャップに近い。
そんなふうに段階を踏んでいくといいと思います。

Q 主人も好きキライがあって、それで子どもが
影響を受けているようなんです。
A 今井先生の回答を見る

それは、もう、お父さんが少しでもいいから、
ガマンして率先して食べてあげなきゃ!子どもは親を見ていますよ。

今井先生の写真

栄養士・料理研究家 今井久美子先生

栄養士、料理研究家、調理師、元内閣府食品安全委員会専門委員。
1974年女子栄養大学栄養学部卒業後、保健所、学校などで講師として栄養・料理指導に携わる。手軽においしくつくれる健康メニューが得意で、朝日新聞「料理メモ」や料理書、雑誌で広く活躍。共著に『腎臓病 透析患者さんのための献立集』、『高齢者のための食事制限メニュー』、『食べない子が食べてくれる幼児食』(いずれも女子栄養大学出版部)など。