スパイスの歴史に関するお話デザイナーフーズプロジェクトとスパイス&ハーブ

アメリカでは近年、病気を“治療”でなく食事・食習慣の改善で“予防”しようという取り組みがなされてきました。特にスパイスやハーブ、野菜、果物などに含まれる成分を日常の食生活の中で摂取し、病気を予防しようというのです。
それには医療や保険の分野に費やされる膨大な費用の抑制に繋がるという経済的な効果も織り込まれています。

そこで1977年にマクガバン委員会が発足し、アメリカ国立がん研究所と連係を強め、1990年にはアメリカの国立がん研究所が中心となって「デザイナーフーズプロジェクト」がスタートしました。がん予防のために食品成分がどのような機能を果たすかについての科学的解明をしようというのです。 その過程で明らかにされたのが、野菜や果物、スパイスやハーブなどが、がん予防の面から重要度の高い順にピラミッド状に並べた「がん予防の可能性のある食品ピラミッド」です。
がん予防に効果があるとされる野菜・果物約40種類が明記されおり、その中には、ガーリックやジンジャー、ターメリックといったおなじみのスパイスからバジル、タラゴン、ミント、オレガノ、タイム、ローズマリーなどのハーブ類が多数含まれています。

重要性の増加の度合い/ガーリック キャベツ カンゾウ 大豆 ショウガ セリ科植物[ニンジン、セロリ、パースニップ]/オニオン 茶 ターメリック 全粒小麦 亜麻 玄米 柑橘類[オレンジ、レモン、グレープフルーツ] ナス科[トマト、ナス、ピーマン] 十字花植物[ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ]/マスクメロン バジル タラゴン カラス麦 ミント オレガノ キュウリ アサツキ ローズマリー セージ ジャガイモ 大葉 ベリー