キャラウェイ/Caraway

芳ばしい香りは
焼き菓子に

科名 セリ科
原産地 西アジア
利用部位 種子(植物学上は果実)
別名 姫茴香(ひめういきょう)、カルワイ、キュンメル

特徴

こんなスパイス&ハーブです。

スッとした爽やかさとほんのり甘い香りが特徴のスパイスです。

形状

長さ5mm程度で、色は濃褐色。種子はやや偏平な三日月形です。種皮には灰白色の五条の縦筋があり、その外観はクミンによく似ていますが、香りは全く異質で、特有の清涼感のある甘い芳香をもっています。

語源・別名

姫茴香(ひめういきょう)、カルワイ、キュンメル

エピソード

引き止める力をもつスパイス!?

キャラウェイには人や物を引き止めておく力があると信じられ、キャラウェイを料理に使うと愛する人が離れていかないよう防いでくれるという言い伝えがあります。

最初に広めたのはフェニキア人

この種子を最初にヨーロッパ諸国に伝えたのはフェニキア人と考えられています。紀元前3千年の頃から、西アジア最古の都市として栄えていたフェニキアのシドン港を中心に、商業貿易を営んでいたフェニキア人は、商船をあやつりフェニキア産の染料、布、硝子、杉材などとともに地中海沿岸諸国へ輸出する一方、スペインの銀、イギリスの錫、ドイツの琥珀(こはく)などを手に入れていたのです。スイスやヨーロッパ諸国にまで運ばれていたらしく、新石器時代から青銅器時代後期にかけて作られたスイスの湖上家屋の遺跡の中から、キャラウェイの種子が発見されているそうです。

適した料理

肉、野菜、フルーツ、チーズの料理や、パン、焼き菓子など。

肉、野菜、フルーツ、チーズなどと好相性で、グリルや煮込みなど、様々な料理に使われています。
また、焼くと芳しい香りがし、ライ麦パン、ケーキ、クッキーなどにも利用されます。

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