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ジンジャー/しょうが/Ginger

あらゆる料理に欠かせない「台所の神の申し子」

科名
ショウガ科
原産地
熱帯アジア
利用部位
根茎
別名
はじかみ、生姜(しょうきょう)、乾姜(かんきょう)

特徴

こんなスパイス&ハーブです。

さわやかな香りと辛みをもつスパイスです。生のものをスライスしたり、みじん切り、せん切りにしたり、すりおろしたりして各種料理の風味づけや薬味に用いたり、乾燥させてパウダー状にしたものを利用したりします。

語源、別名

ジンジャーの語源は、サンスクリット語(古代インドの言語)の「Singavera(シンガベラ)」が語源です。これは、「singa=角」と、「vera=形」の合成語で、角の形をしたものという意味があり、ジンジャーの根茎が鹿の枝角によく似ていることに由来しています。その昔、日本では生姜も山椒も「ハジカミ」と呼んでいましたが、生姜に「薑」、山椒には「椒」の字を用いています。そして、生のものを「生薑(しょうきょう)」、干したものを「乾薑(かんきょう)」または「干薑」と呼んで区別していましたが、江戸時代から「生姜(しょうが)」と呼び始めたと言われています。

形状

黄色塊状の根茎には、特有のシャープな辛みと香りがあります。完熟した生姜の根茎の大きさは、品種や産地によって多少異なります。

用途

適した料理

肉料理、魚料理、菓子類、ドリンク類、各種ソースなど

肉料理、魚料理、菓子類、ドリンク類、各種ソースなど、各国の料理に広く用いられているほか、カレー粉やチャツネなどの原料にも使われます。 おろししょうがを紅茶、コーヒー、ココアなどのドリンクに加えたり、ハチミツと合わせてトーストやヨーグルトなどに加えれば、シャープな風味がアクセントとして手軽に楽しめます。また、若い芽しょうがは「筆しょうが」とも呼ばれ、魚の焼き物の付け合わせに用いられたり、味噌を添えて酒のつまみに利用されたりします。

エピソード

特権階級の香り

インドでは紀元前の昔から栽培されていたと言われています。調味料としての記載は、紀元1世紀頃のインドやアラビアの料理書の中に見られ、ほとんどは粉末にしたものが使われていました。10世紀頃のヨーロッパでは、東洋の貴重なスパイスとして高価だったため、生姜の香味を楽しめるのは一部の特権階級に限られていました。その後、新しい交易ルートが開拓されるとその人気は次第に高まり、14世紀にはこしょうに次ぐ重要なスパイスとして用途が広がり、とりわけ飲料や菓子類の風味づけとして、ジンジャー・エール、ジンジャー・ブランデー、ジンジャー・ブレッドなどに使われました。

英国王室御用達の生姜入りパン

16〜17世紀のイギリスで人気を博したジンジャーブレッド。とりわけ、表面に金箔をぬったような黄金色をした奇抜な形のジンジャー入り菓子パンがロンドンで売り出されると、珍しさもあって大変な評判を呼び、エリザベス女王をもとりこにしてしまいました。この高級品に平行して、庶民向けにも飾りや金箔のない平凡な形の普及品が安く売られるようになったのですが、違うのは外観だけだったようで、女王の死後、「ばけの皮をはぐ」「幻滅させる」といった意味の「take the gift off the gingerbred(ジンジャーブレッドから金箔を取り去る)」という慣用句がイギリスに生まれたとか。高級品の表面をはがして食べてみたら、中身は普及品と大差なく、幻滅したというわけです。

日本でも古くから活躍

中国で古代から栽培されていた生姜が、いつ頃日本に渡来したかは明確ではありませんが、山椒を「皮(かわ)はじかみ」、生姜を「呉(くれ)の薑(はじかみ)」と呼んで区別しています。「呉(くれ)」は、中国の三国時代の呉(ご)の国の日本式呼称なので、5世紀はじめの頃ではないかとも考えられます。香辛料として生の生姜が使われていたことは、当時の宮中の年中行事や制度などを記した「延喜式」(927年)に記録されています。その後は、甘酒、くず湯などの飲料、砂糖漬け生姜などの菓子、魚料理やすしのつまなど広範な用途に、生姜の香味が生かされてきました。

ジンジャー/しょうがを使ったレシピ

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