フレッシュハーブのよさは、その新鮮さにあり、できるだけ使うその時に、使い切りたいもの。飾りやあしらいに使うハーブは余らせてしまいがちですが、目的の料理以外にも、いつもの汁物に刻んで加えたり、さまざまな料理に加減しながら加えることで、賢く無駄なく使い切ることにつなげましょう。
それでも使いきれない、という場合には、次のような方法で保存や利用をしてみてはいかがでしょうか。
冷凍保存する
②バターに混ぜ込んで冷凍する方法
刻んだハーブを室温に戻したバターに混ぜ込んでから冷凍することができます。使うときは、必要な量だけ切り分けます。トースト、ステーキや魚のソテー、パスタ、ピラフ、キノコ炒めなど幅広く使えます。
③刻んでから冷凍する方法
香りは少し落ちますが、使いやすい大きさに刻んでから冷凍することができます。料理に使うときは、冷凍庫から取り出し、そのままスープやシチュー他煮込み料理に加えます(仕上げに散らすといった利用には向きません)。
※あらかじめ薄く伸ばして板状にしてから冷凍すると、使いたいときに使いたい量を調節しやすくなります。冷凍保存が可能なハーブ:ミント、オレガノ、イタリアンパセリ、ローズマリー、レモンバーム、タラゴン、チャイブなど
④アイスキューブにする方法
ハーブの葉を製氷皿に入れて水と一緒に凍らせると、おしゃれなアイスキューブができます。冷たい飲み物に入れると涼しげで、お客様のおもてなしにもおすすめです。アイスキューブには、ミントやレモンバームなど、香りがさわやかなハーブを使うのがおすすめです。
液体に浸け込んで香りを移す
ハーブを、ビネガーやオイル、醤油などの液体に漬け込んで香りを移すことで、長くその香りを楽しむことができます。ハーブビネガーは、食卓に置いてレモン代わりにサラダや揚げ物、肉や魚のソテーに振り掛けるなど、用途は自由自在です。ハーブオイルも、ドレッシングの材料や、肉や魚のソテー、パスタなどに、幅広く使えます。
乾燥させる
フレッシュハーブは、乾燥させてドライハーブにすることもできます。(チャービルやタラゴン、レモンバーム、バジルなど香りが失せてしまいやすいものは、自分で乾燥させるのは難しいです)
①吊るして乾燥させる方法
ハーブをあらかじめさっと水で洗って、水気をよくふき取った後、小束に分けて、風通しの良い日陰にさかさまに吊るして乾燥させます(様子を見ながら1週間程度)。また、枝から葉をバラバラにはずして、紙箱やざるに広げて乾かしてもよいでしょう。
②電子レンジで乾燥させる方法
香りが弱くなりますが、乾燥させることは可能です。ハーブを洗って水気をよくふき取り、茎から葉をはずしてキッチンペーパーに重ならないよう敷き詰めてレンジにかけます。30秒加熱しては様子を見るということを数回繰り返し、葉が完全に乾燥してパリパリになればOK。(目安:500Wで2分~2分半程度)
食以外にも活用してみる
それでもハーブが使いきれず余ってしまった場合には、食以外の分野にも目を向けると、グンと活用の幅が広がります。浴槽に浮かべて香りに包まれるハーブバスを楽しんだり、水をはったグラスや器に余ったハーブを浮かべてテーブルを飾ったり、押し花にしてみたり…といった使い方もおすすめです。