クローブ/Clove

マゼランが求めた
憧れのスパイス

科名 フトモモ科
原産地 モルッカ諸島(インドネシア)
利用部位 つぼみ
別名 丁字(ちょうじ)、丁香、百里香

特徴

こんなスパイス&ハーブです。

甘く濃厚な香りとしびれるような刺激的な風味があります。

形状

1.5cm位の釘に似た形をし、色は濃褐色で、強く甘い芳香と舌にしびれるような刺激味が特徴です。熱帯・亜熱帯地方で成長する常緑樹で、そのつぼみが開花する直前(ガクとともに淡いピンク色を帯び始める頃)に摘みとり、日陰に干して乾燥させ、スパイスとして利用しています。

語源・別名

丁子(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)、百里香(ひゃくりこう)、鶏舌香(けいぜつこう)

エピソード

伝染病予防に!?

17世紀のヨーロッパでは、伝染病の原因が悪臭にあると考えられていたため、空気の浄化に香り高いクローブが使われたといわれています。

タバコの香りにも

インドネシアでは、19世紀後半インドネシアでクローブを混ぜたクレテックというタバコ(燃えるとパチパチ音がすることから)が考案され、以来、同国は世界でも有数のクローブ消費国となっています。

適した料理

シチュー、スープ、ピクルス、ホットワイン、チャイ、菓子などに。

シチュー、スープ、ピクルス、ホットワイン、チャイ、菓子などに。
肉の臭み消しに効果的で、ポトフ、ビーフシチュー、豚の角煮、カレーなどによく使われます。香りが強いので、使いすぎには注意が必要です。また、ホールを使用した場合は、調理後に取り除きます。煮込み料理にホールのクローブを使うときは、材料(玉ねぎやにんじんなど)に十文字の切り込みを入れ、そこに刺しておくと、後で取り除きやすくなります。
また、甘い香りを活かし、菓子やドリンクの香りづけにも利用されています。
料理以外では、クラフト作りにも使われ、中でも、オレンジなどのかんきつ類にホールのクローブを刺して作る「フルーツポマンダー」が有名です。

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