Q健康を考えて、塩分控えめにしようと思っているのですが、どうしても味が物足りなく感じています。
スパイスやハーブが減塩に役立つと聞いたのですが、どんなふうに活用すればよいでしょうか?
何かオススメがあれば教えて下さい。
A
塩分のとり過ぎは良くないと分かっていても、物足りない味付けを毎日続けるのはストレスを感じてしまいますね。おっしゃるように、スパイスやハーブは減塩を上手に実践していく一助となります。
スパイス&ハーブの持つ「香りづけ」「辛みづけ」の働きが、塩分を控えて物足りなくなった料理の味を引き締めたり、風味を引き立てたりするのに効果的です。このように、料理の塩分を減らしたときの物足りなさを補ってくれる働きを、「スパイス&ハーブの減塩効果」と呼んでいます。
また、「彩り」や「色づけ」の働きを持つスパイス&ハーブは、見た目にも美味しさや食べる楽しさをアップしてくれます。
身近な減塩メニューでのスパイス&ハーブ活用例
まずは馴染みのあるスパイスやハーブを身近なメニューに活用するところから始めてみてはいかがでしょうか。
減塩味噌汁 + 七味唐辛子
辛みと香りで物足りなさが補われます。
減塩煮物 + カレー粉
減塩炒め物・チャーハン + ブラックペッパー(あらびき)
減塩コンソメスープ + いろいろなスパイス&ハーブ
- ブラックペッパー(あらびき) ⇒ 野性的なピリッとした辛みで味が引き締まります。
- オニオン、ガーリック(にんにく) ⇒ うまみ豊かに仕上がります。
- タイム ⇒ すっきりとした香りでさわやかな風味に仕上がります。
- グリーンペッパー ⇒ さわやかな辛みと香りで味が引き締まります。
※グリーンペッパーは粒のまま販売されています。
仕上げに、粒を指先でこすり合わせるようにつぶしながら加えて下さい。 - カレー粉 ⇒ 厚みのある味わいに仕上がります。
辛みをつけ過ぎない程度に加えれば奥深い味わいに。
カレー粉はさまざまな料理の風味付けに使いやすいので特にお勧めです。
加えるスパイスやハーブの量は、まず控えめに加え、味見をしながらお好みの風味になるよう調節していただけたらと思います。
もう少し詳しく
ハーブソルトも強い味方に
ハーブに塩などの調味料を混ぜたハーブソルトは、これ一つで下ごしらえや味付けができる優れものです。普段の料理の塩の代わりに使えば、同じ量の塩を使うよりも塩分を抑えながら、香りをプラスして風味豊かに仕上げることができます。
マジックソルトを使ったメニュー
- マジックソルトのポークソテー[1食あたりの食塩相当量:0.7g]
- 鶏もも肉のマジックソルト焼き[1食あたりの食塩相当量:0.7g]
- マジックソルトのサーモンソテー[1食あたりの食塩相当量:0.8g]
- マジックソルトでジャーマンポテト[1食あたりの食塩相当量:0.8g]
※市販されているハーブソルトの塩分は商品により異なります。
マジックソルト100g当たりの食塩相当量は、55.9g
(小さじ1杯(約2g)当たりに換算した場合 : 1.1g前後)です。
また、以下のサイトではスパイス&ハーブの減塩効果、1食あたり塩分2.5g未満に抑えた献立や調理における減塩のコツなどをご紹介していますので、こちらもご参考にしていただければ幸いです。
この記事を作成・監修したスパイス&ハーブマスター
伊藤 景子
スパイス&ハーブサポートデスク
スパイス&ハーブサポートデスクでは、スパイス・ハーブの使い方や楽しみ方に関するご相談をお受けいたします。
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