バジル(フレッシュ)の保存方法

Q余った生のバジルを冷蔵庫に入れておいたら、すぐにしおれて黒くなってしまいました。
保存しておくのは難しいのでしょうか…。

A

生(フレッシュ)のバジルは、その爽やかでほんのり甘い香りはもちろん、 鮮やかな緑で見ためにも料理をおいしく彩ってくれます。 変色もしやすいハーブですが、最後までおいしく楽しみたいものですね。

まずは保存方法です。基本的には、フレッシュハーブは野菜と同じように扱います。 ポイントは ①低温 ②傷めない ③適度な湿度を保つ の3つです。
具体的には、

  • チャック付袋などの密封容器に入れる
  • 切り口を湿ったキッチンペーパーなどで包んでおく

などして、冷蔵庫の野菜室などで保存します。
さらに、生育時と同じように立たせた状態、かつ冷気が当たらない状態で冷蔵庫に入れることが理想的です。

詳しくはこちらもご覧ください。

Basil

ところが…!この①の例外となるのが、バジルなのです。

イタリア料理などのイメージの強いバジルですが、実は熱帯地方原産のハーブ。
寒さには弱く、低温での長期間の保存も適していません。
冷蔵庫には入れず、水に挿しておき、毎日水を替えるようにして下さい。
その際、切り口を鋭いナイフでカットしておくとなお良いでしょう(これは、他のハーブも同様です)。
秋以降、涼しい季節になりましたら、密閉容器に入れて15度位の冷暗所で保存するのもおすすめです。

もう少し詳しく

また、使いきれない場合は、以下のようにひと手間加えて保存したり、手軽に活用できる方法があります。
バジルに限らず、様々なハーブでお楽しみ頂けますので、ぜひお試しください!

余ったフレッシュハーブの活用法

冷凍保存

香りは少し落ちますが、使いやすい大きさに刻んでから、ストックバッグやラップなどで密閉して冷凍する方法があります。

冷凍保存の可能なハーブ:
ミント、オレガノ、イタリアンパセリ、ローズマリー、レモンバーム、タラゴン、シブレット…など

バジルを冷凍する場合は、オイルをまぶしてから冷凍してください。

また、ミントやレモンバームなどの葉は製氷皿に入れて水と一緒に凍らせると、
おもてなしにもぴったりなアイスキューブができます。

ハーブビネガー、ハーブオイルに利用

ハーブを、オイルやビネガー、醤油などの液体に漬け込んで香りを移すことで、長くその香りを楽しむことができます。
普段のお料理に幅広く使えるほか、卓上での簡単な香りづけにも活躍します。

ハーブビネガー、ハーブオイルの作り方
ハーブビネガーもハーブオイルも作り方は同じで、ハーブを1~2週間漬け込むだけで出来上がりますが、カビや変質を防ぎ、安全に上手に作るためのポイントをご紹介します。

  1. ハーブの茎や葉はよく洗い、水分をよくふきとっておく。
  2. 煮沸消毒した、密閉できる瓶を使い、ハーブに空気が触れないようにたっぷりのビネガーやオイルを注ぐ。
  3. 1~2週間漬け込み、香りが移ったあとはハーブを取り出します。
ビネガーにオススメのハーブ:
スィートバジル、ディル、ミント、ローズマリー、セージ、オレガノ、タイム、タラゴン…など
オイルにオススメのハーブ:
スィートバジル、ローズマリー、セージ、フェンネル、タイム、タラゴン、ディル…など

ハーブは一種類でも数種類組み合わせてもよいですし、唐辛子やこしょうなどのスパイスと組み合わせても オリジナルの風味を楽しめます。


ハーブの組み合わせ例の紹介や動画での詳しい作り方はこちらをご覧ください。

ハーブオイル・ハーブビネガーのほか、ハーブペーストやハーブバターの作り方もご紹介しております。
ペーストやバターも、フレッシュハーブならではの香りが楽しめ、簡単に美味しい料理が作れるのでおすすめです。

使いきれずに余ってしまったフレッシュハーブの活用法は?

フレッシュハーブならではの香りを、存分にお楽しみ頂ければと思います。
ぜひいろいろとお試しください。

フレッシュのバジルを使ったレシピ一覧


今回ご紹介したスパイス&ハーブの詳しい情報は、こちらをご覧ください。

知る・学ぶ

この記事を作成・監修したスパイス&ハーブマスター

磯部 友美

スパイス&ハーブサポートデスク

スパイス&ハーブサポートデスクでは、スパイス・ハーブの使い方や楽しみ方に関するご相談をお受けいたします。
皆様から寄せられたご質問は、後日メールにてご回答いたします。

お客様相談センター

商品の中身について、アレルギーや販売店について等のお問い合わせは、お客様相談センターまでご連絡下さい。