香りでアレンジvol.3
冬の定番メニューをイメチェン「ロールキャベツ、カレー風味」
洋食の定番、ロールキャベツ。カレー粉を加えてスパイシーに仕上げれば、ご飯のすすむ味わいに。
失敗なく簡単につくるコツをご紹介します!
冬のキャベツは煮込むのがおすすめ!
煮ても焼いても、生食でも。万能に楽しめるキャベツですが、この時期にぴったりのキャベツが主役の料理といえば、ロールキャベツですよね。一口にロールキャベツといっても世界各国での作られ方はさまざま。東欧やトルコでは肉と一緒に米を包み、フランスのニースでは、キャベツを丸ごと使って豪快に。ケーキのように切り分けて食べるのが特徴です。ルーマニアではザワークラウトで包んだひき肉をトマト味で煮込み、トウモロコシ粉のペーストを添えて……。その包容力にほれぼれしてしまいます。
一年中手に入るキャベツですが、季節によって相性の良い料理があるのをご存知でしょうか。葉が柔らかな春キャベツはみずみずしいので、サラダや浅漬けなどの生食に。それに対して、寒い時期に収穫されるキャベツは葉が硬めなので煮崩れしにくく、煮込み料理にぴったりなんです。スパイスやハーブの香りをプラスして、冬にぴったりなカレー風味のロールキャベツを試してみませんか?
ロールキャベツの下準備は難しくない
ロールキャベツといえば、食べるのは好きだけど、作るのはちょっと…という声を聞きます。下準備に手間がかかる上に、煮込むのも面倒、というわけです。かくいう筆者もそんな印象が拭えず“ 時間と気持ちに余裕があるときの料理”と思い込んでいました。
今回、久しぶりにロールキャベツを作ってみて思ったのが、いくつかのコツを知っておけば、失敗なく完成すること。そして、「コストパフォーマンスが高い!」とつくづく実感しました。キャベツと豚ひき肉、カレー粉の組み合わせで、こんなに豪華な料理になるんです。急な来客のためのおもてなし料理として覚えておいても、損はありません。
ロールキャベツにカレー粉をイン!
それでは、さっそくロールキャベツの作り方を紹介していきましょう。
下準備が成功の鍵なので、ていねいにレポートしますね。
下準備
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キャベツに染みたスパイスの香りでごはんがすすむ
ロールキャベツ Meets カレー粉。はじめての体験です。これのなにが嬉しいって、スパイシーなので箸が進むこと! ロールキャベツって白飯のおかずになりにくいなって思っていたのですが、このレシピであれば主菜として、お子さんにも喜んでいただけそうです。
材料(2人前)
- A
- 豚ひき肉
- 150g
- 玉ねぎ(粗みじん切り)
- 1/2個
- 卵
- 1個
- パン粉
- 10g
- 味付塩こしょう
- 小さじ1
作りかた
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キャベツは包丁で芯をくり抜き、葉をきれいにはがします。
大きな鍋にお湯を沸かし、さっと湯がいてザルにあげ、硬い芯のところを削ぎ取ります。 - Aを混ぜ合わせて、4等分に軽く丸めておきます。
- 1の水けを拭いて片栗粉を茶こしなどで薄く振り、2を一つずつしっかりと包んでいきます。
- 小鍋に水とがらスープを入れて、火にかけます。3のロールキャベツの巻き終わりを下にして並べ、弱火で10分煮ます。
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ミニトマト、カレー粉を加えて、さらに10分煮ます。
*お好みで、さらに5~10分くらい煮ても、くたっとしておいしくなります。
*煮込むとき、ロールキャベツがスープのなかで浮いてきそうになったら、お皿等をのせて落としぶたの代わりにしてください。
余ったロールキャベツは冷凍ができます。チーズをのせて、カレー粉をぱらり。オーブンで焼いたロールキャベツグラタンにアレンジするのがおすすめ。
[文・写真] 峰 典子
みなさんもお家でぜひ作ってみてくださいね。