ぎゅうぎゅう焼き
ぎゅうぎゅう焼き

香りでアレンジvol.6
話題のあのレシピをカレー粉でアレンジ!
毎日の食卓にも、おもてなしにも
スパイス香る「ぎゅうぎゅう焼き」

SNSから火のついた「ぎゅうぎゅう焼き」。好きな食材をぎゅぎゅっと詰め込んで、たっぷりのオイルと塩で焼き上げるだけ。今回は赤缶カレー粉をつかったオリジナルレシピを紹介します。翌日も楽しめるアレンジ法も!

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どんな素材でも“ぎゅうぎゅう”すれば失敗知らず

ぎゅうぎゅう焼きの魅力は、季節の素材や、その日に安く買えたもの、中途半端に残ってしまった野菜など、どんな食材でもたっぷり使えること。そしてなにより、簡単なのに見た目が美しいこと。週末のランチや、おもてなし、お花見や運動会。どんなシーンにも応用できそうなのが、嬉しいところです。

また、たっぷり作って翌日も楽しめるのも、ぎゅうぎゅう焼きの魅力のひとつ。今回は二日目メニューとして、スパイスの香りを楽しめるサンドイッチにアレンジしちゃいます!そちらもお楽しみに。

大切なポイントは3つ。
①食材は大きさを揃えて切ること。
②イモ類は下茹ですること。
③味付けの肝となる塩とオリーブオイルをまんべんなくかけて焼くこと。
工程が少ないので、おもてなし料理が苦手な人にもおすすめですし、お絵描き感覚で子供たちと一緒につくるのも楽しそう。ぜひ、次の休みにチャレンジしてくださいね。

シンプルな味付けに赤缶カレー粉で香りをプラス!

人気で手軽なぎゅうぎゅう焼きですが、今回は香りにこだわってワンランク上の一品を作ってみませんか? 味付けがシンプルなぎゅうぎゅう焼きは、香りが美味しさの決め手になります。通常はローズマリーやタイムなどの香草をプラスすることが多いようですが、今回は、香草の代わりにカレー粉をインして、香りで食材の美味しさを引き立てるレシピに挑戦してみました!

さっそく、赤缶カレー粉を使った、オリジナルのぎゅうぎゅう焼きを作ってみたいと思います。
メインの食材は、じゃがいもに玉ねぎ、ニンニク、トマトと、どれも定番野菜。オリーブオイルは欠かさずにたっぷりと用意しましょう。


詳しい作り方をご紹介します。

骨つき鶏肉に下味をつける
まず、骨つき鶏肉に下味をつけていきます。
塩胡椒、赤缶カレー粉、さらに、この時お手持ちのスパイスを組み合わせてもいいでしょう。
軽くもみこんだら、焼く直前までなじませておきます。
ここで、オーブンを200℃に余熱開始。

じゃがいも、玉ねぎ、トマト、にんにく、レモン
今回用意した野菜は、じゃがいも、玉ねぎ、トマト、にんにく、レモン。
彩りで芽キャベツを用意しましたが、菜の花やブロッコリー、パプリカなどもおすすめです。

野菜を切ります
さっそく、野菜を切っていきます!
ポイントは、火の通りにムラがでないように大きさを揃えること。
芽キャベツとニンニクはそのまま入れることにしました。
じゃがいもは下茹でしています。

肉を焼きます
骨つき鶏肉をソテーしていきます。
これは美しく仕上げるためなので、焼き色だけつけばオッケー。
もうすでにカレーのいい香りが食欲をそそります!

オーブンシートに塩をふります
天板か耐熱皿にオーブンシートを敷き、まんべんなく塩をふっていきます。
野菜の味付けは、この塩だけなので、気持ち多いかな、と思うくらいでも大丈夫です。

天板に野菜をぎゅうぎゅうに詰めます
食材をぎゅうぎゅうに並べていきます。
焼くと具材が縮んでしまうらしいので、ぎゅうぎゅうに詰めていきましょう。
そして最後にレモンスライスを。レモンはカレーの香りをさわやかに仕上げてくれます。

食材の上からも塩とオリーブオイルをかけます
食材の上からも塩をまんべんなくふっていきます。
そして、肝となるオリーブオイル!
少量だと旨味が出にくいので、思い切ってたっぷり使ってください。
食材全体にオイルをたらたらと細く、まんべんなくかけるのがコツ。

オーブンで焼きます
あとは焼くだけ。
200℃に余熱したオーブンにいれて約30分。
野菜やチキンが焼けるにつれて、おいしそうな香りがたちこめていきます。焼き上がりを待ちきれない!

焼き色をもっとつけたいときは、220度で数分焼くなど、調整してください。
完成!!!

さっそく、いただきまーす。
はじめてのぎゅうぎゅう焼き。
一口目はトマトからいきました。
・・・。
完成
口にいれた瞬間、さわやかだけどスパイシーな香りが広がる。
お、お、美味しいいい!
くたくたのトマトの中にオイルがたっぷり染み込んで、旨味がぎゅううっと詰まっています。
じゃがいもはホックホック、玉ねぎ、芽キャベツは、しゃっきりとした歯ごたえ。
食感の異なる野菜同士を組み合わせるのが、いいのかもしれません。

バットにたまったオイルも残さずいただきましょう。
パンにひたしてたべると、ワインが欲しくなる味に。
パンにひたしてたべる
そして、待ちに待った骨つき鶏肉!
カレーの香りと、香味野菜から出た旨味がからまりあって、とっても柔らかくジューシーに焼きあがっています。
カレー粉を使ったことで、香りも味もしっかりついているので、野菜と交互にいただくと、いくらでも食べられそう。

あ、明日はサンドイッチにアレンジするんでした…。
お肉とじゃがいも、トマトは少し残しておきましょう。

材料(4人前)

骨付き鶏もも肉
2本
じゃがいも
5個
玉ねぎ
2個
フルーツトマト
5個
にんにく
丸1個
    
芽キャベツ
6個
レモン
1/2個
オリーブオイル
適量
適量
S&Bカレー粉
適量

※サンドイッチをつくる場合は上記に加えコッペパンを準備します。

作りかた

  1. 鶏肉にカレー粉、塩胡椒で下味をつけます。
    オーブンを200℃にセットしておきます。
  2. じゃがいも、にんにくは皮ごと使用するのでよく洗い、すべての野菜を一口大に切り揃えます。
    じゃがいもは下茹でしておきます。
    ※火の通りにムラが出ないよう、野菜の大きさは揃えましょう。
  3. 鉄板か耐熱皿にオーブンシートを敷き、塩をふります。
  4. フライパンにオリーブオイルをいれ、下味をつけた鶏肉を並べます。
    表面に焼き色がついたら、火を止めて取り出します。
  5. 野菜類と鶏肉をぎゅうぎゅうと詰めていきます。
    上から塩をまんべんなく降り、オリーブオイルを食材全体にかかるように、たらしていきます。
  6. 200℃のオーブンで30分焼き上げます。

<次の日のお楽しみ♪>
「ぎゅうぎゅう焼き」をインドのサンドイッチ
「パオパジ風」にアレンジ!

ポテトとトマトをフォークで荒くつぶしていきます
残ったじゃがいもとトマトを取り出し、レンジで温めてから、フォークで荒くつぶしていきます。
赤缶カレー粉、塩、胡椒で味を調えてください。
チキンはそぎ切りにし、さっとフライパンで焼き直すか、 レンジで加熱しておきます。

コッペパンにチキンとポテトペーストをはさみます
切り込みをいれて、トースターで焼いたコッペパンにチキンとポテトペーストをはさみ、好みで葉物野菜などを追加し、できあがり!
インドの屋台メニュー「パオパジ風」にリメイクしました
余った食材を食べやすくスライスして、オープンサンドイッチとしていただくだけも美味しいのですが、今回は、ひと手間加え、インドの屋台メニュー「パオパジ風」にリメイクしました。
手に入れることができれば、パクチーを挟んでみるのもオススメです。エスニックな香りがさらに屋台の雰囲気を演出してくれます!

定番野菜や残った食材が、がらりとおもてなしメニューに変わる感激レシピ。
ぜひ試してみてくださいね。

作りかた

  1. 残ったじゃがいもとトマトを取り出し、レンジで加熱。 皮をとりのぞき、フォークでつぶします。
    そしてカレー粉、塩胡椒で調味します。
  2. チキンはそぎ切りし、軽くフライパンでソテーするか、レンジで加熱しておきます。
  3. コッペパンをトースターで温め、1と2をはさみます。
    お好みでパクチーをはさみます。

作り置きされる場合の注意点

よく冷ましてから冷蔵庫で保管し、できるだけお早めにお召し上がりください。
室温で放置すると細菌が増殖し、健康に影響を与えることがあります。
十分にお気をつけください。

[文・写真] 峰 典子

見た目がとてもきれいなのに作り方は簡単!
サンドイッチのアレンジと併せて試してみてくださいね。
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