おいしさを科学する細粒タイプのシナモンの秘密

シナモンスティック(ホール)

シナモンはスティック(ホール)のほか、粉末状に加工したタイプがあり、用途に合わせて選ぶことで利用シーンが広がります。今回は、細粒状に加工したシナモンの特徴をご紹介します。

上品で甘い香りが特徴のシナモンは、アップルパイ、パン、クッキー、ジャムなどの菓子類のほか、肉との相性も良いため、豚の角煮、鶏の煮込みなどの肉料理にも利用されています。また、カレー粉やソースなどの原料にも用いられています。

シナモンレシピイメージ

主菜・副菜・デザート、温かいもの・冷たいものなど、季節を問わずさまざまな料理で活躍するシナモンですが、風味を手軽に楽しむならドリンクがおすすめです。

そこで便利なのが、さっと混ぜやすい「細粒タイプ」のシナモンです。

「細粒タイプ」のシナモン

グラフ1

Q「細粒タイプ」のシナモンとは?

A

細かく砕いた(微粉砕した)シナモンを顆粒化したものです。

Q微粉砕処理を採用した理由は?

A

微粉砕処理により、通常のシナモンパウダーのおよそ1/4の細かさになります。これにより、特に飲料での使用時に気になる口当たりのザラつきを緩和しました。

参考:下図は通常のシナモンパウダーと微粉砕処理後のシナモンパウダー、それぞれ一定量に含まれる粒子の大きさ・数のイメージグラフです。横軸は粒子の大きさを、縦軸は粒子の数の割合を表現しています。

シナモン 粒子の大きさ・数の割合の比較(イメージグラフ)

シナモン 粒子の大きさ・数の割合の比較(イメージグラフ)

この図から2つのシナモンパウダーを比較すると、微粉砕処理後は小さい粒子の割合が多く、大きい粒子の割合が少なくなっていることがわかります。

Q特徴は?

A

微粉砕により口当たりを良くし、顆粒化することで分散性を高めています。そのため、温冷を問わず飲料への使用が適していますが、ヨーグルトなどにかけてもおいしく召し上がれます。

液体への混ざりやすさ

シナモンの液体への混ざりやすさ(分散しやすさ)を比較しました。 写真は水に通常のパウダータイプと細粒タイプをそれぞれ加え、攪拌した際の様子です。

シナモンの粉

水に加えた直後

攪拌した後

使用感の検証結果(エスビー食品調べ)

通常のパウダータイプと細粒タイプ、それぞれのシナモンを温かい飲料に混ぜて使用した際のアンケート結果です。

  • 分散しやすさについて

    分散しやすさについての結果グラフ

  • 細粒タイプの口当たりについて

    細粒タイプの口当たりについての結果グラフ

※冷たい飲料でも同等の結果が得られます。

おすすめレシピ

シナモン豆乳
「細粒タイプ」のシナモンを豆乳に混ぜると大豆のクセが緩和され、シナモンの甘い香りとなめらかな口当たりが楽しめます。

このように、普段の生活で手軽にスパイスを取り入れていただけるよう細かな工夫をしています。

今後も当社はおいしさに加え、利便性向上のための研究も継続してまいります。