エスビー食品株式会社 NEWS RELEASE

1.新棟建設の目的     
創業以来、美味しさと品質を守り続けてきたエスビー食品の原点ともいえる「純カレー」などの製造を行う新棟建設は、今後も長きにわたって皆様に愛され続ける高品質の商品を安定的に製造できるよう、特に安全安心への配慮を強化することを目的としています。

当工場は、品質管理と衛生管理の2つの要素で信頼性の高い認証制度である『FSSC22000』を昨年取得しており、その管理手法に基づき、建物の構造やライン設計・設備選定などに関して、以下のような取り組みを行い、フードディフェンスを含めた安全安心体制の強化を図ります。

<新棟の特徴>
【品質管理・安全安心体制の強化】
・生産環境に合わせ、清潔区・準清潔区・汚染区を色分けで明確化
・外気に触れる部分を極力抑えたクローズドライン設計による異物混入防止
・建物の陽圧管理・LED照明・無窓構造を採用し、外部からの埃や虫の侵入を防止
・最新磁力選別機を導入し、検査体制強化による金属異物混入リスク低減
・大規模災害を想定した安定稼働体制強化

【セキュリティー強化】
・カメラ・入退室カード・静脈認証セキュリティーシステムを導入し、食の安全を確保

【生産性向上】  
・サニタリー性の高い設備により、多品種生産も可能に
・立体倉庫の併設による製品管理体制の強化

【環境への配慮】
・デマンドコントロールシステムの導入による省電力化


当社は1923年に創業理念「美味求真」のもと、日本初のカレー粉の製造に成功し、日賀志屋(エスビー食品の前身)として誕生しました。現在当社の「カレー粉」は、国内家庭用カレー粉市場で8割を超えるシェアを占めるほどに成長し、これらを含む「スパイス&ハーブ」を核とした事業は順調に拡大してきています。
そして当社主力製品である「赤缶カレー粉」が、来年2015年に発売65周年を迎えるにあたり、最先端の設備を導入、安全安心体制を一層強化し、発売以来変わらぬ美味しさを守り続けていきます。 今後もさらなる事業の拡大を図るとともに、日本におけるスパイスとハーブのリーディングカンパニーとして、「赤缶カレー粉」に代表される長く愛され続ける商品を日本中のお客様にお届けし、豊かな食文化の啓蒙と市場の活性化に取り組んでまいります。
カレー粉市場における当社シェアとスパイス&ハーブ分野の売上推移


2.新棟の概要

名称 東松山工場 C棟
所在地 埼玉県東松山市新郷88-17 エスビー食品㈱東松山工場敷地内
主要構造 鉄骨造(地上4階建て)
投資総額 約23.2億円(建物、構築物、生産設備など)
建屋規模 (外寸)20.0m×42.0m (高さ)27.2m   ※8階建てマンション相当の高さ
建築面積 1,015m² (308坪)
延床面積 3,613m² (1,095坪)
主要設備 原料混合設備、焙煎設備、充填・包装設備、原材料・製品立体倉庫など
生産品目 各種カレー粉、業務用香辛料(袋、缶)など
生産能力 各種カレー粉等/日産16.8t 
スケジュール 着工:2013年12月  竣工:2014年8月  稼働:2014年10月20日

3.東松山工場製造の主要商品群


東松山工場製造の主要商品群 赤缶誕生から64年・・・月日は流れ、人も変われど、赤缶は何ひとつ変わることなく、姿と美味しさをそのままに、今日も皆様のご家庭に届けられています。