初めてのハーブ講座

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季節のハーブの育て方

ジャーマンカモマイル

別名:ジャーマンカモミール/学名:Matricariarecutita
分類:キク科・シカギク属/高さ:草丈30cm~60cm/1年草
開花期:3月~6月/性質:耐寒性

か弱い茎に可憐で小さなデイジーのように愛らしい小花のカモマイル。薬用ハーブとしても重要なハーブで、頭花がハーブティー、スキンケアなど、さまざまに使われる。花はリンゴを思わせる甘い香り。
ジャーマンカモマイルは一年草で春から夏にかけて花が咲いた後、株は枯れてしまうが、こぼれ種でも増え広がるたくましいハーブ。薬効があるのは、花の部分で、フレッシュ(生)でもドライ(乾燥)でも、心を静め、消化を助け、身体を温めるハーブティーになる。クッキーやケーキに混ぜ込んで焼く、スープやプディングの風味付け、など料理にも使える。
ローマンカモマイルは、多年草で葉にも芳香がある種類。ジャーマン種と同様に使えて薬効もあるが、花付きは少なく、花に苦みがあるのが特徴。花時以外は地面を被うように育つので、香りの芝生にしたり敷石の間に植え込んだりと、ガーデニングで活躍。

育て方ポイント

  • 種まき

    発芽しやすく、その後の管理も簡単。直まきにして間引きながら育てるか、プランターにまいて、間引いた小苗を庭や他の鉢に移植してもOK。
    春まきにするとすぐに花が咲いてしまい、収穫期間が短くなってしまうので、秋まきか、2月頃に室内で種まきをして、暖かくなってから戸外に出すと長く収穫できる。

  • 苗の選定

    購入した苗は温室で栽培されていることもあり、寒さに弱いおそれがあるので、霜の心配がなくなってから戸外に植える。土はやわらかく、保水性のある肥えた土を。腐葉土を多く漉き込むといい。
    密植すると風通しが悪くなり、アブラムシの被害を受けやすい。なるべく株間をとり、日当たりの良いジメジメしない場所で育てる。 苗が15cmぐらいに育ったところで、苗の中心を切り取る「摘心」を行うと、枝分かれして、がっしりとした株に育つ。

  • 繁殖

    繁殖は、種まきで。ただし、2年目からはこぼれ種で発芽して増え広がることが多い。最後の花が終わったあと、すぐに抜き取らずに種を落とすようにすると、時期が来たら自然に発芽する。

  • 収穫と剪定

    開花後、2~3日して、花びらと花床が充実したぐらいが摘み時。花びらが反り返って、花床が大きくなったものは、育ちすぎ。晴れた日の午前中に一輪一輪、頭花のみをはさみで切って摘み取る。
    花を摘み取ったあと、茎だけになったら、その部分を深めに剪定し、新枝を出させる。

  • 冬越

    秋まきにした苗は、戸外で冬越しができるが、寒さの強い地方では、軒下で管理すると確実。

特記事項

ローマンカモマイルは、多年草なので苗を植えて育てる。繁殖は春か秋に株分けを。
寒さには強いが、夏の高温多湿に弱い。水はけと日当たりのいいところに植えるのが肝心。

ホリジ

コ学名:BoragoOfficinalis /分類:ムラサキ科・ルリヂシャ属
高さ:草丈40cm~70cm/1年草/開花期:3月~6月
性質:耐寒性

マドンナブルーと呼ばれる神秘的な青色の花が愛らしいハーブ。シルクのような感触の花びらに対して、茎や葉には、ちくちくする毛が一面に生えている。
さわやかなキュウリの風味がする花と刻んだ若葉を少量、料理のアクセントに利用。花にはほのかな甘みもあり、レモネードや白ワインなど酸味のある飲み物に浮かべてしばらくおくと、一部分、青からピンク色に変わる。
サラダに散らしたり、ビシソワーズ(冷製ポテトスープ)のような冷たいスープに浮かべるときれいでおいしい。ケーキやゼリーなどの飾りにも。食感の良くない「がく」をそっとはずして、花びらだけを使う。
青花の他に可憐な白花種や、小さい花がたくさん咲くわい性の近縁種クリーピングボリジがある。

育て方ポイント

  • 種まき

    種が大きく発芽率も高い。早春から咲く花なので、秋まきにして冬越しさせると、株もがっちりと丈夫に育ち、長期間楽しめる。2月頃に室内で種まきをして、暖かくなってから戸外に出して定植してもいい。
    直根性で移植を嫌うので、直まきにして間引きながら育てるといい。移植するなら、ごく小苗のうちか、ポット苗に仕立てて、根を傷つけないように移植する。

  • 定植

    寒さに強いので、直まきにした苗は戸外で冬越しできるが、寒さの厳しい地方では、暖かくなるまで軒下で管理すると安心。 腐植質の多い、柔らかで肥沃な土に植えると大きく立派に育ち、枝振りが良く花も多くなる。

  • 繁殖

    一年草なので、繁殖は種まきで。花後の種を採っておき、秋に種まきする。こぼれ種で発芽することもよくある。

  • 収穫と剪定

    花や若葉は随時、摘み取って使う。
    剪定は切り口から腐りやすいので、雨の多い時期には太い茎を切る剪定は行わないほうがいい。

特記事項

葉も花もミネラル分が豊富だが、身体に有害な成分が多少含まれるという説もある。風味づけや飾り程度なら心配ない。

ポットマリーゴールド

別名:カレンデュラ/学名:Calendula officinalis
分類:キク科・キンセンカ属/高さ:草丈30cm~50cm
1年草/開花期:2月~5月/性質:半耐寒性

日本ではキンセンカという名で親しまれているポットマリーゴールドは、早春から咲き始め、花期が長く育てやすいので、花壇の花に最適。一重と八重花があり、花色も、濃いオレンジから、黄色がかった色合いまでバリエーションがある。
ヨーロッパでは、カレンデュラとも呼ばれ、古代ローマ時代から花や葉が、料理やハーブティー、薬用に利用されてきた。ローション、クリーム、シャンプー、練り歯みがきなどに幅広く使われている。
ほんのり甘みのある花びらは生のままサラダに散らしたり、ケーキに焼き込んだりするときれいな色合いでおいしい。ホットケーキのたねに混ぜ入れて焼くのもおすすめ。

育て方ポイント

  • 種まき

    一年草で、早春から開花するため、秋まきにしたほうが長く花を楽しめる。

  • 定植

    秋から早春にかけてプランターや鉢に苗を植え付け、寒さが和らぐ3月頃までは軒下で育てると、早春から花を楽しめる。
    苗が15cmほどに育ったところで中心の茎を摘芯すると、よく枝分かれし、花付きが良くなる。
    市販の苗は、寒さの厳しい季節は軒下で管理し、暖かくなってから定植するといい。

  • 繁殖

    繁殖は種まきで。花後にできた種を採っておいてまく。
    種は晴れた日の午前中に収穫し、紙箱やざるなどにのせて、なるべく早く乾燥させる。

  • 収穫と剪定

    花は、開花して2~3日以内の充実した状態のものを頭花のみ切り取る。
    花のつかなくなった枝は剪定する。

  • 冬越し

    寒さには比較的強いが、霜に当たると葉が傷んで黄色くなる。寒さの厳しい地方は、日当たりの良い、軒下で管理する。

特記事項

密植したり、油かすなどの窒素肥料が多いと、葉が茂りすぎてうどん粉病にかかりやすい。
開花後は、次々と休みなく花を咲かせる。雨や水やりで花がらが濡れて腐ると株を傷める。種を採る分だけ残して、花が咲いた後はなるべく早く花がらを取り除くのが、長期間花を咲かせるコツ。
乾燥するとハダニがつくことがあるので、時々じょうろなどで葉水をかけるといい。