初めてのハーブ講座

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季節のハーブの育て方

タラゴン

別名:エストラゴン、フレンチタラゴン
学名:Artemisia dracunculusvar.sativa/分類:キク科・ヨモギ属
高さ:草丈約50cm/多年草/開花期:5~7月/性質:耐寒性

アニスに似た香りと、甘みのなかにピリッとした辛みのある風味が特徴的。葉はフランス料理に欠かせない。フィヌゼルブの材料にもされる。葉は乾燥させると香りが弱くなる。葉を洗って刻んでフリージング(冷凍保存)するといい。タラゴンを酢に漬け込んだタラゴンビネガーもおいしい。ロシアンタラゴンは、生育が旺盛でフレンチタラゴンの2倍ほどの大きさに育つが、風味が劣るので、料理には適さない。

育て方ポイント

  • 種まき

    まれに開花するが、種を結ばないので、種まきは不可

  • 苗の選定

    苗を植えるなら、秋か春に。屋外への定植は、5月に入って遅霜の心配がなくなってから、半日陰に。肥沃で水はけの良い土に、有機配合肥料などの元肥を埋め込んで定植。2週間に1回ほど液肥を与える。

  • 繁殖

    秋に株元の地下部にできる吸枝を十分冬の寒さに当ててから(寒さにあわないと生長が進まない)、春先に短く切って挿し芽にする。または、株分けで増やす。

  • 収穫と剪定

    暑さに極端に弱いので、春の芽出しから肥料を与えて一気に生長させ、梅雨前に株元から10cmぐらいのところで刈りとる。保存は、オイル漬け、酢漬け、冷凍で。

  • 冬越

    冬は株のまわりに腐葉土を敷いておおう。鉢植えは室内に取り込むと寒さにあわないため、春に萌芽しない。寒さに当てることが大切。

特記事項

暑さに弱いため、夏は半日陰の涼しい場所で夏越しを。特に西日を遮るように。

コモンセージ

学名:Salvia officinalis/分類:シソ科・サルビア属
高さ:草丈40~60cm/常緑低木/開花期::6月~7月
性質:耐寒性

サルビア属の植物は世界中に広く分布し、薬効のある種類、花が美しく鑑賞的価値が高い種類など仲間が多い。なかでもコモンセージは殺菌作用が高いことが知られ、薬用にされる他、料理に使うとシンプルな味に深みを加え消化も助けるなど、利用価値が高い。ハーブとしての利用は、このコモンセージとコモンセージの仲間であるコモンセージの色変わり葉の、ゴールデンセージ、トリコロールセージ、レッドセージ(パープルセージ)がほとんどで、同様に利用できる。

*その他チェリーセージ、パイナップルセージ、メキシカンブッシュセージ、ラベンダーセージなど、花が美しく全草に芳香がする観賞用のサルビア類が、園芸店に多数出回っている。花期が長く、育てやすいので庭の彩りに役立つ。

育て方ポイント

  • 種まき

    発芽が揃いにくく、成長も遅い上に、香りなどの性質にもバラつきがでやすいので、苗を手に入れて育てるか、挿し木が適当。

  • 苗の選定

    夏でも比較的涼しく冬は温暖という、地中海沿岸地方に自生するコモンセージは、高温多湿の日本の夏が苦手。春または秋に定植するが、鉢植えにする場合は素焼き鉢で、水はけの良い小粒の赤玉土を中心に、腐葉土、堆肥、もみ殻くん炭を混ぜ込んだ土を使うといい。もみ殻くん炭は土を改良し、酸性土壌を中和させるとされる。有機配合肥料を元肥として埋め込む。庭植の場合は、水はけ、日当たり、通気性の良い場所に。

  • 繁殖

    6月~9月頃に新しい枝先を15cmほどの長さで切り取り、上から1/3を残して葉を取り除く。小粒の赤玉土を水で湿らせたところに茎の半分くらいを斜めに差し込み、まわりの土を押さえておく。1ヶ月ほどで根付く。

  • 収穫と剪定

    毎年早春に株元を約10cm残して古い枝を切り取り、新しい枝を出させて株を更新させると元気に育つ。剪定の時に株元を耕して、肥料を漉き込む。花を見たい場合は剪定せずに育てて、開花後なるべく早く株元を1/4残して剪定する。

  • 冬越

    コモンセージは屋外で越冬できる。高温多湿に弱いので、素焼き鉢に植えて梅雨時は軒下に取りこんだり、真夏は涼しい半日陰に移動したりするのもいい。

特記事項

コモンセージと香りも薬効も似ていて同様に利用できるブロードリーフセージは、性質が強く、栽培しやすい。

オレガノ

学名:Origanum spp.
分類:シソ科・ハナハッカ属/高さ:草丈約40cm~60cm
多年草/開花期:6月~8月/性質:耐寒性~半耐寒性

オレガノは以下の3つに分類される
・耐寒性が強い「オリガヌム類」-ワイルドマジョラム、ゴールデンオレガノ、オレガノ・ヘレンハウゼン、グリークオレガノなど。
・香りがすばらしく料理に最適な「マヨラナ類」-スイートマジョラム、ポットマジョラム、イタリアンオレガノ、シリアンオレガノ、オレガノミクロフィルムなど。
・半耐寒性で高温多湿に弱い花オレガノ「アマラクス類」-オレガノプルケルム、オレガノ・ケントビューティーなど。
一般的に日本で栽培されているオレガノと呼ばれるハーブは、ワイルドマジョラムだが、料理に使うには香りが弱い。生でもドライでも風味が良いのは、グリークオレガノである。
マヨナラ類も甘くて若干スパイシーな香りで、肉料理やトマトソース、ニンニクに良く合う。

育て方ポイント

  • 種まき

    春または秋に苗を植え付けるのが簡単。日当たりと水はけのいい場所で育てる。土にはバーミキュライト、腐葉土などを混ぜ込むといい。有機配合肥料を元肥として埋め込んでおく。マヨナラ類、アマラクス類は高温多湿に弱い。特にアマラクス類は長雨に当てない方がいいので、鉢植えにして、梅雨の間は軒下に取り込むと安心。

  • 定植

    ワイルドマジョラムとスイートマジョラムは種子まきができる。他の種類は、株分け、挿し芽で増やす。スイートマジョラムは枯れやすく短命なので、種子まきして、やや密植のままどんどん収穫・利用するといい。

  • 収穫と剪定

    収穫は葉を根元よりカットするが、花を見たい場合は、間引くように使う。花が咲いた後の葉はかたくなってしまい風味が落ちる。

特記事項

花後の種を採っておいてまく事もできる。