空気中に精油を拡散させる方法です。芳香浴にも幾つかの方法があります。
手軽にはアロマポットを使うのが長時間楽しめて便利です。上部の皿にお湯と精油を3〜4滴入れ、ろうそく(キャンドル)の熱を利用し加熱します。精油は水蒸気とともに空気中に拡散します。皿のお湯が蒸発しないように注意して下さい。香りがしなくなったら精油を再度加えます。1日15滴以下の使用量を目安にしましょう。
ろうそくはアロマ専用の、無臭・無煙のものを利用します。火気には十分注意してください。
他に、火が出ないので安全な電気式のものや、リングの溝にオイルと水、またはオイルのみを入れ、電球にはめ込んで、電球の熱で香りを立たせるアロマリングなどがあります。
色んなデザインのアロマポットが市販されているので、インテリアの一部として選ぶのも楽しいものです。
シュッと一吹きで香りを漂わせることの出来る、簡単で持ち運びもOKのルームスプレーは、作るのも簡単です。
スプレーはスプレー容器を使い、無水エタノール10mlに精油を10滴入れ、精製水を20ml加えよく振ります。防虫スプレーを 作るときも同じ要領です。
洗面器等を使用した蒸気吸入は手軽で効果的に有効成分を取ることができる方法です。蒸気吸入は熱湯を洗面器等に入れ、精油を3〜4滴たらして蒸気と一緒に精油を吸入します。この時、タオルを頭からかぶって吸入すると効果的です。
蒸気吸入は、花粉症や風邪に伴う鼻水、鼻づまり、喉のいがいがの緩和にも試してみたい方法です。
いつでもどこでも香りを楽しめる手軽な方法です。
ティッシュやハンカチに精油をたらして、直接香りをかぐ方法です。旅行先、仕事中、学校など場所も時間も選ばずアロマテラピーが可能な方法です。
精油で自分の好みにあった入浴剤を作り、アロマバスやハンドバス、フットバスを楽しむことが出来ます。香りを鼻から吸い込むと同時に、有効成分を皮膚から吸収する効果が期待できます。非常に簡単な方法なので、是非試したい方法です。
アロマバスはリラクゼーション用なら、精油を入れた38〜40度のお湯でゆっくり15分以上、リフレッシュ用なら40〜42度のお湯で、少し短めに。
精油滴数は、全身浴4〜6滴 半身浴3〜4滴 手浴(ハンドバス)・足浴(フットバス)2〜3滴を目安に。 できれば大さじ1杯の植物油や岩塩、日本酒などで希釈するのが望ましいです。
アロマバスには、入浴剤としてバスソルトや発泡性入浴剤(バスボム)を作ってバスで楽しむ方法もあります。
バスソルトは、塩大匙1に精油を5〜6滴混ぜたものをお風呂にいれます。
発泡性入浴剤(バスボム)は、重曹(炭酸水素ナトリウム)大さじ3、クエン酸大さじ1をジップロックなど密閉性の容器に入れ、好みの精油を5滴混ぜ合わせます。
クラフト的に固めたい場合は、さらにコーンスターチを大さじ1、グリセリンを少々入れ、ラップにくるんで丸めたり、型にはめたりするとプレゼントにも喜ばれます。
*重曹は血行を促し、冷えや美肌に役立つ。クエン酸は収斂性があるので皮膚組織を引き締めてくれます。
温湿布と冷湿布があります。ボウルや洗面器に水かお湯を入れ精油を数滴たらし、タオルに浸します。これを肌にあてて楽しむ方法です。おしぼりに数滴たらして使っても気持ちが良いです。
また、スポーツにつきものの捻挫や、筋肉痛、こむらがえりなどには、冷水にタオルを浸けて、精油をたらせた即席冷湿布を患部にあてましょう。
さらに、花粉症などの眼のかゆみに対しては、ラベンダーやカモミールの冷湿布が効果的です。ボウルに水を入れ、精油を1〜2滴たらし、カット綿を浸して軽く絞り眼の上に当てます。
何種類かの精油と植物油を混ぜ合わせて簡単にマッサージオイルを作ることが出来ます。精油を皮膚から吸収することと、香りによる心理作用との両方の作用が期待出来ます。
マッサージオイルを作る場合、精油を薄めるのに欠かせないのがキャリアオイルです。キャリア(運ぶ)という言い方は、有効成分を皮膚の内部に効果的に運んでくれる役目を果たすことに由来しています。またキャリアオイル自体も、有効な成分を含んでおり、精油とともに様々な働きをしてくれます。
キャリアオイルの色々については
こちら
をご覧ください。
精油はキャリアオイルにだいたい1%の濃度に希釈して使います。1%の濃度は、キャリアオイル30mlに対して 精油6滴が目安です。敏感肌は半分の3滴で、幼児や赤ちゃんは1滴を目安にします。
作るのは、遮光ガラス瓶にキャリアオイルと精油を入れ良く振って混ぜ合わせるだけです。
作ったマッサージオイルは、日付と使った精油及びオイル名を記したラベルをびんに貼って、冷暗所に保存します。だいたい2〜3週間を目処に使い切りましょう。
※精油が入った容器は、一滴ずつ滴下できるようになっています。一滴は約0.05mlです。ですから、30mlのキャリアオイルに対して1%のマッサージオイルを作るには、30ml×0.01%=0.3mlの精油が必要になります。従って、0.3ml÷0.05ml=6滴という計算になるのです。
肌のトラブルが心配な方は、マッサージをする前にパッチテストをします。
作ったマッサージオイルを一滴、ひじの内側などの敏感な部分につけ、24時間おきます。赤くなったり、かゆくなるようだったら、使用は控えます。
以上の4つの他に、精油を使った様々な楽しみ方、有効成分の取り込み方があります。ここでは、手軽に使えるアロマローション(化粧水)の作り方と、どんなアロマコスメがあるかを紹介します。
材料
無水エタノール
…………………………
5ml
グリセリン
………………………………
5ml
ハーブウオーター(または精製水)
……
40ml
エッセンシャルオイル
…………………
10滴
(自分のスキンタイプにあった種類)
※肌質にアルコールが合わない場合は無水エタノールをグリセリンに代えて作製しましょう。
※ハーブウオーターはハーブを蒸留して作られたものですが、入手困難な場合には精製水で代用して下さい。
精製水は蒸留水のことです。
作り方
1.
ビーカーなどに無水エタノールとグリセリンを計量して入れます。
2.
トップノートのエッセンシャルオイルから、一滴ずつ入れ、よく混ぜます。
3.
香りを確認しながらエッセンシャルオイルを全部で10滴になるように順に加えていきます。
4.
ハーブウオーター(または精製水)を加え、さらによく混ぜます。
5.
ビンに移し、ラベルを貼って冷蔵庫に保管します。一ヶ月以内に使い切るようにして下さい。
精油を使った手作りのアロマコスメは、自分好みの香りに作るのも楽しいですし、安心して使えます。
アロマコスメには次のようなものがあります。
クリーム
スクラブ→
2002年11月号
をご覧ください。
フェイシャルパック→
2002年11月号
をご覧ください。
リップクリーム
などがあります。
精油を上手に生活に取り入れて、快適なアロマライフを楽しみましょう。
精油を使った軟膏も簡単に作ることができます。
材料
みつろう3g、植物油15ml、精油10〜15滴
作り方
1.
みつろうを湯煎して、植物油を加え、溶けたら火からおろす。
2.
少し冷めて、固まりだしたら精油を加えて、楊子などでよく混ぜる。
3.
遮光性のあるガラスビンに移して保存する。
※一ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
材料(30ml分)
精製水20ml、アロエベラジェル10ml、精油1〜5滴迄、キサンタンガム0.3g、ガラス遮光容器
作り方
1.
精製水をビーカーに入れて、弱火で50度になるまで湯煎する。
2.
アロエベラジェルを加え混ぜ合わせる。
3.
キサンタンガムを加えて、よく混ぜ合わせる。
4.
容器へ移してよく振り混ぜる。
5.
冷蔵庫でジェル状になるまで入れ、ジェル状になったら精油を振りまぜて完成。完成後は冷蔵庫に保管する。
使い方
化粧水の後に目元の小じわや、口のまわりなどに塗布する。
アロマシャンプーの作り方
200mlのシャンプー基材(無香料)に対し、ホホバ油10ml、レシピに沿って精油15〜20滴を入れる。
アロマリンスの作り方
レモン汁、ワインビネガー、リンゴ酢小匙各1杯に、レシピに沿って精油1〜2滴を入れ、温湯に500ml程度に希釈して使用。
【文】鈴木理恵 【イラスト】立原雅子