クローズアップ・ハーブ図鑑

見慣れたハーブも近づいてじっくり見ると新たな発見がいっぱい。
そして、もう一度離れて眺めると、見え方が違ってきます。
今回はおなじみの食べられるハーブをセレクトしました。

ジャーマンカモマイル
(ジャーマンカモミール) German Chamomile

春一番に咲き出す小さなデイジーのような花が人気のカモマイル。リンゴのような香りに癒されます。カモマイルには、ジャーマンカモマイル(一年草)とローマンカモマイル(多年草)があります。ジャーマンカモマイルの花に近寄って見ると、花床(中心の黄色い部分)が盛り上がっているのがわかります。成熟とともに盛り上がってくるこの部分が、たくさんの種子となるのです。花床を縦に割って見ると、中が空洞になっています。

使い方

カモマイルの花には、抗炎症、抗アレルギー、鎮静作用などがあり、フレッシュでもドライでも、おいしいハーブティーになります。濃く出した花のティーにハチミツを少量加えると、肌がしっとりする化粧水になり、髪の毛につやを与えるリンスとしても使えます。またカモマイルをお風呂に入れると、保湿になり体が温まるといわれます。

※肌に合わないと感じた場合は使用を中止してください。

セージ Sage

セージが属するサルビア属は世界中に広く分布し、薬効のある種類、花が美しく鑑賞的価値が高い種類など、さまざまです。なかでも写真のコモンセージは殺菌作用が高いことが知られ、薬用にされる他、料理に使うとシンプルな味に深みを加え消化も助ける利用価値の高いセージです。ハーブとしての利用は、このコモンセージとコモンセージの仲間がほとんど。花に近寄ってみると、サルビアの仲間に共通の唇状花になっています。ガクの部分も紫がかっていてきれいです。

使い方

コモンセージは殺菌作用、抗ウイルス作用が高いことが知られ、古くから薬用・料理用に使われてきました。料理に使うと独特の香りが肉や魚のくせをやわらげおいしくし、シンプルな味には深みを加えるハーブです。脂っこい料理をスッキリとさせ、消化を助ける利点も。
セージの浸出液(ティー)は、ヘアリンス替わりに使うと黒髪をつややかにし、頭皮を健康にするといわれます。

ワイルドストロベリー Wild Strawberry

ワイルドストロベリーは、ヨーロッパ、西アジア、北米に広く分布する野いちごです。食用のオランダイチゴの5分の1~10分の1の大きさですが、真っ赤に実った果実は素晴らしい香りで甘味も酸味も強くおいしく、ビタミンCとポリフェノールが豊富です。果実に近づいてみると、ブツブツした種のようなものが見えます。ワイルドストロベリーは、通常ランナーで増え広がりますが、成熟した果実から落ちた種も発芽して繁殖します。

使い方

果実はジャムにされることが多く、ケーキやパイなどのスイーツにも利用されます。ホームメードのイチゴジャムを作るときにワイルドストロベリーの実を少し加えるだけでも、おいしさが増します。葉には収れん・利尿・健胃作用があり、ハーブティーにされます。葉のティーは穏やかでやさしい草の風味です。