クローズアップ・ハーブ図鑑

今回はハーブのクローズアップと、少し離れた全体とを比べてみました。
それぞれ魅力をお楽しみください。

エキナセア Echinacea

Echinacea(エキナセア)は、ギリシア語の 「echinos(ハリネズミ)」が語源といわれています。直径10cm程にもなる華やかな花は、花びら(舌状花)と中央の円錐状の筒状花でできています。花びらは散ることがなくしおれていき、それにつれて中央の花冠部が成長し、固くとげ状になってきます。触るとチクチクして痛いほどで、なるほど!ハリネズミのよう。成熟した後にはこの部分が種子となります。

使い方

エキナセアは、北米原産のキク科の植物で、北米先住民が風邪や伝染病の治療薬として大切にしたハーブです。その後の研究の結果、エキナセアは免疫力を高め、風邪や感染症などの治療に役立つことがわかり、現在では世界中で利用されています。

ナスタチウム Nasturtium

ナスタチウムの花は、エディブルフラワーとして食べてもおいしい、便利なハーブです。写真は、花びらの後ろに距(きょ)という、蜜をためる先のとがった袋状の部分が付いている種類で、この種類のナスタチウムは五弁花で、下の三枚の花びらに切れ込み状の飾りがついています。虫を誘い込むためでしょうか。

使い方

南米原産のナスタチウムは、その辛みのある若葉の風味がクレソンを思わせることから、インディアンクレスとも呼ばれます。和名のキンレンカ(金蓮花)は、葉の形が蓮の葉に似ているため。花は黄色からオレンジ色で、一重、半八重、八重があり、斑入り葉の種類もあります。

タイム Thyme

タイムは300以上もの種類があると言われますが、コモンタイム、レモンタイム、ワイルドタイム(セルピルムまたはクリーピングタイム)などが料理用または薬用ハーブとしてよく利用されます。白、ピンク、紫系の淡い色で管状の小花が、茎の上部に咲きます。写真はレモンタイムです。

使い方

タイムは古代から使われてきたハーブ。エジプト人は香油として用い、ギリシア人はお風呂に入れ、また寺院のお香に用いました。タイムの高貴な香りは「勇気の象徴」とされ、その芳香と殺菌作用から空気を清浄にするためにも重宝されていたそうです。