日本代表ユニフォームの青をイメージしたというヤマトの香りは、真っ青な海のように爽やで、時間が経過するにつれ、ほのかにフローラル系の香りが漂い、はつらつとした気分にさせてくれます。柑橘系にラベンダーが配合されています。一方のチームイタリアのフレグランスは、なんと言っても容器がユニーク。サッカーボールを手にした選手の形をしています。柑橘系にミントやスパイスが効いたパンチのある、眼の覚めるような香りです。日本対イタリア、フレグランス対決では日本がチームワーク、イタリアは攻撃重視という印象を受けました。

 ちなみに中田英寿選手の好みのフレグランス傾向は、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘系に、ピリッとしたペッパーやクローブなどのスパイス系と、セクシーなアンバー系の香りが加わった香りです。
お料理にスパイスを加えると全体がぴりっと引き締まるものですが、日本チームの中田の活躍ぶりは、チーム全体のスパイスの役割。まさに彼を象徴するフレグランスそのものでした。

 もう一つのサッカーにちなんだ香りのエピソードは、共催国韓国についてです。ワールドカップ開催国に決定した時点で、国をあげて取り組んだことが、公衆トイレを綺麗にすることだったそうです。「すべての公衆トイレから花の香りがするように」という取り組み。他国を歓迎するためのとても素晴らしい心意気ですね。

 話しが変わりますが2年前のシドニーオリンピック開催期間中、選手村でのアロマテラピートリートメントに参加する機会が与えられました。スポーツ選手に対するアロマセラピーの目的は、リラクセーション、リフレッシュ、メンタルコンディショニングなど、主に精神的なケアを重視したものです。香りは自分の意識を越え、無意識な自分の潜在能力を引き出すこともあるそうです。

 オリンピック選手の中でもメダルを狙える選手は、精神的にとても自由で柔軟かつ自己統制が上手に出来る人です。アロマテラピーの心地よさは、精神的な安定を導きます。スポーツの中では、同じ身体能力のある選手であれば、精神性によって勝利が大きく左右されるのではないかと思います。体と心は一つですから、精神的に強ければ、肉体がついていくというパターンもあるでしょう。アロマテラピーはその均衡を保つ重要な掛け橋の役割をになうものなのです。

ハーブの香りが勝利をもたらす一要因なのだと実感したシドニー体験でした。
文:鈴木理恵、撮影:タケダトオル他、イラスト:いまいかずよ
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