塩漬けレシピ

毎年同じ季節にデンマークを訪れる愉しさはだんだん景色の細部が見えてくること。
景色にみえてた林を何度も歩いてキノコkantarellerをとりにいく、海で海藻を採集する、ベリーを摘んでジャムを作る。今年は野生をたべる’spisevild’をテーマにしてみました。
デンマークのユトランド島の北の端の町Tverstedに滞在していたときのこと
自転車で少し走ると砂浜と一面に草、風が強く吹き付ける荒涼とした風景の地。
見渡す限りハマナスhybenの茂みがひろがっていました。橙色~スカーレット色の無数のハマナスの実、ハマナスの国。
手描きで「hybenmarmalade」と書かれてたジャムがおいしくて その`hyben`がハマナスであることを知ってつくらなくちゃ!ということに。あんなに野生にあるんだもの

早速ハマナスの実を籠とリュック一杯に摘んでくる。さっと洗って半分に割って種を出す
ここがいちばんの手間ですが、あとはジャムですからシンプルに
刻んで鍋に入れてしばらく水だけで煮ます。外の皮がやわらかくなってからレモン汁とお砂糖、少しバニラを加える。出来上がり。酸味と濃い味、オレンジ色のジャム。

もうひとつのベリーは生け垣にびっしり実ったaronia
aroniaはバラ科の落葉低木。英語でチョークベリー
濃いワイン色の実が下向きに房になっていて生で食べると、甘みはうっすらしていて苦みのほうが舌先にのこる、とても美味しいとはとてもいえない。
でも最近はこのアロニアのもつ抗酸化パワーがアサイーにつぐといわれ注目の果実だか。「生で食べても美味しくないけどこれでsaftをつくるのよ。」とおしえてもらい早速aronia saftをつくりました。北欧でよく知られるsaft(サフト)保存食のひとつで夏にとれるベリー類など果実でつくったシロップのこと。saftは北欧の人々にとって夏を凝縮した心の飲み物のよう。日本でいう梅ジュースやしそジュースかしら。季節の儀式みたいにそれを飲まないと夏が来ない、気持ちになってそ自家製だとますますいい、というような。家庭でつくるひとは少なくなったようですが
hyldeblomstersaft エルダーフラワー himbærsaft ラズベリー sølbærsaft ソルベア rebabersaft ルバーブæblesaftアップル
スーパーにはいろんな種類のsaftが並んでいます。さて、
作り方は簡単、ざるいっぱいの実に水を加えて少し煮てそれを漉してお砂糖とレモンを加える。できあがり。ベリーでもそれぞれ微妙に出来上がりの色合いが違うからいくつかの種類のベリーサフトの瓶を並べると美しいグラデーションになる。美味しさと達成感と色彩の美しさ、格別嬉しい夏の贈り物でした
8月の後半にボーンホルム島にもどってきたらボーンホルム島はフルーツの王国でした。庭にでればいちぢく、りんご、プラムにぶどう、エルダーベリー
hyldebærエルダーベリーはエルダーフラワーの実のこと。これでもsaftをつくれると聞いて滞在の最終日、hyldebærsaftエルダーベリーのジュースもめでたく完成しました。

四角形

いまい かずよ