納得のハーブ情報

タイムいろいろ

タイムにはいろいろな種類がありますが、すべて料理やハーブティーに使えるのですか?

どのタイムでも香りがよければ(香りが気に入れば)料理に使って差し支えありませんが、料理に最も適したタイムは、「コモンタイム」や、コモンタイムの選抜種である「フレンチタイム」、レモンに似た爽やかな香りの「レモンタイム」とレモンタイムの変種などです。クリーピングタイムにも香りのいい品種が多くみられます。

《立性・コモンタイム》
コモンタイムというのは、コモン(普通の)という名がついている通り、タイムの標準種で、学名はThymus vulgaris です。
調理用に市販されているタイムの多くはコモンタイムですが、水耕栽培や温室栽培で短期間に柔らかいハーブを育てる栽培方法でつくられています。香りはマイルドで葉も茎も柔らかいため、そのまま調理に使うことができます(葉のみを使うこともあります)。
一方露地で育てたものは、葉がかためで色も濃く、苗が若いうちは茎も緑ですが、一年ほど経つと小低木であるタイムの性質から、枝が一部木質化してきます。香りは露地栽培のものの方が勝りますが、料理に使う場合、木質化した部分は使えないので、枝から葉をしごきとって使います。
タイムの分類のしかたはいろいろありますが、形態上、「コモンタイム」を代表とする、15cm~40cmほどに育つ《立性》タイプと、「クリーピングタイム」を代表とする、地面にはりつくように育つ《ほふく性》タイプがあります。そして両方に、さまざまな品種があります。

《ほふく性・クリーピングタイム》
クリーピングタイム(セルピルム)は、品種名というだけではなく、《タイプ(性質)》と考えていただくといいと思います。クリーピングタイムの花色は、濃いピンク、薄いピンク、白色などがあります。クリーピングタイムを一面に植えた花壇はタイムの香りのじゅうたんのよう。触れると高貴な香りが立ちのぼります。花が咲く時期にはじゅうたんの色が徐々に変わり、香りもタイムの花の甘い香りが混じります。 


左端のタイムから時計回りに
ドーンバレータイム(レモンタイムの一種でほふく性)
イブキジャコウソウ(日本のタイム)
レモンタイム


コモンタイム

キューバンオレガノはオレガノ?

収穫したタイムを乾燥保存したいのですが、どのようにしたらいいですか。

タイムは葉が小さく水分量も少ないので、乾燥させやすいハーブです。小束にして吊るして乾燥させるか、箱などにバラバラに並べ、風通しのいいところで乾燥させます。直射日光があたる場合は、紙をかぶせておきましょう。
カリカリに乾いたら枝から葉をしごき取り、ガラス瓶や密閉袋に入れて保存します。冷蔵庫で保存すれば、色も香りも長く保てます。

パクチーソルトの作り方

タイムは勇気のシンボル

タイムの花言葉は「勇気」「行動力」などと聞きました。何かエピソードがあるのでしょうか?

タイムは古代ギリシャ時代のヨーロッパですでに調理や薬用に使われていたそうです。小さな葉から立ち上る高貴な香りが勇気を高めてくれるとして、いつしか「勇気のシンボル」になっていったようです。
「中世ヨーロッパでは、貴婦人達がタイムを縫い付けた絹のスカーフを戦いに赴く騎士に贈って鼓舞した」というエピソードが現在まで伝えられています。確かにタイムの香りをかぐと気分がシャキッとするようですね!

パクチーソルトの作り方

タイムのハーブティー

タイムのハーブティーが風邪の季節にいいと聞きました。フレッシュタイムはもう緑の葉が少なくなっているのですが、ドライのタイムでもハーブティーになりますか?どれくらいの量で作ったらいいのでしょうか?

フレッシュタイムのハーブティーは、香りが清々しく苦みのなかにほんのりと甘みも感じるおいしさです。対してドライタイムのハーブティーには、スーッとする刺激とぴりっとした苦みを感じます。ハーブティーとしてはフレッシュの方がおいしく感じますが、殺菌力を生かしての風邪予防や、喉と気管支のいがらっぽさを抑えたりするには、ドライタイムのティーの方が優秀です。
つくり方は、温めたティーポットまたはきゅうすにドライタイムを小さじ1杯入れ、熱湯200ccを注いでふたをし、5~7分蒸らしてから飲んでください。はちみつを加えれば、喉が潤って咳が治まりやすくなり、ドライタイムのティーの味もよくなります。一日3杯くらいが量の目安です。

注意:妊娠中・授乳中、高血圧の方は、タイムのティーをたくさん飲むのは避けてください。

パクチーソルトの作り方

タイムのうがい剤

タイムの浸出液をうがい剤にすると風邪予防にいいと聞いたのですが、レシピを教えてください。

タイムでうがい剤を作るレシピはいろいろありますが、一番簡単なのは、ドライタイムでハーブティーを濃い目に淹れた中にはちみつを混ぜ溶かし、その液体を利用する方法です。わざわざ作らなくても、ハーブティーの飲み残しでもかまいません。
ティーが冷めたらグラスなどに入れて、うがい用に冷蔵庫で保存してください。2~3日で使い切るか、製氷皿で凍らせておき、必要な時に解凍して使います。
タイムに含まれるチモールやカルバクロールという殺菌力の強い成分や、タンニンが、うがいに役立ちます。

パクチーソルトの作り方