ハーブお役立ち相談室

プランターのハーブを剪定したら、たくさんハーブが収穫できましたが、夏枯れしたものや虫食いがほとんどで、食用になりそうにありません。そこでハーブ染めに使えないかと思っているのですが、難しそうです。刈り込んだハーブはとりあえず乾燥させてあります。簡単なハーブ染めの方法があったら教えてください。
ハーブ染めはハーブやスパイスを煮出した液で、布を染める草木染めの一種です。子供の頃の色水遊びの延長で気楽にトライしてみましょう!適当に染めても十分きれいに染まります。緑のハーブは、華やかな色には染まりませんが、自分が育てたハーブで布を染めるのはとても楽しいと思います。ここでは、簡単にするために、少しはしょった染め方をご紹介します。キッチンで染めるため、安全なみょうばんを媒染剤にします。もしちゃんと染まらなくても、何度でも重ねて染められますし、色あせたら、違うハーブで染めればいいのです。何より、煮出しているときの香りが素晴らしく、アロマセラピー効果も期待できます。

《ハーブ染めスカーフの作り方》

材料 (シルクスカーフ1枚分)

フレッシュハーブ(色の出そうなものを、布の重さの4~5倍程
度の量/ドライの場合は、倍程度の量)
今回は、ローズマリー、ローズゼラニウム、ペパーミントを使用。

フレッシュ(生)のハーブS&Bでも取り扱っています。

・シルクスカーフ
・・・1枚(ここでは、タイシルクを使用)
・みょうばん
・・・小さじ1/2
・水切り用ネット

材料の準備

  • 布はあらかじめ重さを量っておく(今回は約15gのシルクスカーフで染める)。

  • 布の4倍量(重量)程度のフレッシュハーブを準備。
    枝ごと洗って、必要なら枝から葉をはずし、適当な大きさに切る。

手順

  • シルク布をせっけんでそっと洗い、その液に30分ほど浸してからよくすすぎ、水気をやさしく絞る。

  • ステンレス、ホーロー、またはガラスの鍋にハーブを入れ、材料が十分かぶるぐらいの水を入れる(布1枚につき約1リットル)。

  • 軽く沸騰した状態でしばらく煮出す。実・根・スパイスなど色の出にくいものは20~30分、葉や花びらなど、
    熱で色が変わりやすいものは、沸騰してから弱火にして、5~10分くらいで火を止める。
    *途中木べらでネットを動かしてエキスが出やすいようにするといい。

  • 火を止め、たらいに水切りネットをセットしたざるをのせ、鍋の中身をあけて染液をこしとる(熱いので注意)。
    再度染液を元の鍋に入れる。

  • 4の鍋の中の染液に少量の熱湯で溶かしておいたみょうばんを混ぜ入れる。
    水を加えて、布を泳がせられるくらいの量にする。ここでは1リットルの水を足した。

  • 1の布を広げて、5の鍋の中に濡れたまま入れる。
    容器を弱火にかけ、木べらなどで布を動かしながら、染液を一度沸騰させてから、弱火で約20分染め付ける。

  • 火を止めて、布を染液に浸けたまま冷ます。

  • 充分冷めたところで、布を取りだして水洗いする。
    染め上がった布を水洗いし、タオルなどで水気を吸い取って陰干しにする。
    *シルクは生乾きのうちにアイロンをかけると、しわなく仕上がる。 

  • 枯れた部分を取り除く

  • ハーブを切る

  • 石けんでスカーフを洗う

  • ハーブを鍋に入れる

  • ハーブを煮出す

  • ハーブを漉す

  • 溶かしたミョウバンを加える

  • スカーフを入れる

  • 泳がせながら染める

  • スカーフを洗う

《布の選び方》

スカーフの素材は、シルク(絹)が一番!動物性の繊維、つまりシルクとウールは、染液の色素が繊維のタンパク質に吸着し、それがミョウバンなどの媒染剤と反応してよりしっかりと染まりつくからです。
綿や麻などの植物系繊維の布を染める場合は、布に下処理をしておかないと、しっかり染まりません。でも、シルクなら、驚くほど簡単に染まります。 

ラベンダー

染色、リースやドライフラワー、ポプリなどのクラフトには、どの種類も使える。ラバンディン系は成長も早く、耐暑性と耐寒性に優れていて、日本の暖地でも育てやすい。きれいに染まらない場合は、もう一度染液を作って重ね染めをするといい。
※その他、ハイビスカス、マダー、クローブ、ターメリック、シナモン、ほうじ茶、緑茶、紅茶などでも、独特の色に染まります。いろいろ試してみましょう。 

《染めものに適するハーブの例》

ジャーマンカモマイル
染色には、頭花のみを使うと鮮やかな黄色になる(みょうばん媒染)。鉄媒染では、カーキ色になる。

ミント類

染色にはどの種類も利用可。みょうばん媒染で明るいベージュ、鉄媒染で、グレイグリーンに発色。 
オレガノ、タイムなども似たような色に染まる。   

《染液の基本の分量》

染液の材料は、種類によって違いはあるが、生のハーブなら、布の重さの4〜5倍(ドライなら等倍〜2倍)くらいが基準。 濃い色が出るハーブは少量で染められる。

《媒染剤(ミョウバンまたは鉄)基本の分量》

媒染剤は、布の重さの6%程度が適当。みょうばん(アルミ)は黄色がかった色に、鉄(木酢鉄など)はグレーからカーキに発色する