ハーブダイアリー南インドのアーユルヴェーダ研究所レポート

南インドを年1~2回訪れるようになって3年。初めの驚きいっぱいの日々から、最近では「帰って来た」という気持ちになるほど馴染んできて、やっとお腹を壊さない秘訣もわかりました。南インドは年間通じて半袖か薄い長袖上着があれば過ごせる気候で(乾期に暑すぎる地域もありますが)、野菜が豊富で果物はたわわに実り、人々には飢えへの怖れが感じられません。マイペースで、やる気満々のインド人達に、あらゆる場面で元気づけられます。今回の私のハーブダイアリーは、今年の1月にバンガロール市の郊外にある「アーユルヴェーダと統合医療研究所」を訪れたときのレポートです。インド国内にアーユルヴェーダの施設はたくさんありますが、ここI-AIM は、インド政府が運営を行っていて、インドの伝統医療の研究、使われる植物の研究や保存、データベースの構築、アーユルヴェーダ医療従事者の教育などの事業を行っています。その上、入院設備を備えた病院も併設されていて、バンガロール市内から専用バスも運行しています。(1)普通の病院と違うところは、エントランスにヒンドゥー教の聖なる花マリーゴールドが飾られていて(2)、アーユルヴェーダのマッサージやシロダーラ(温めたごま油を頭に流す施術)を行う治療室(3)に、神聖とも言える雰囲気が漂っているところでしうか。I-AIMは、アーユルヴェーダに用いる植物の、種の保存と育成にも力をいれています。併設されたナースリー(種苗場)には、一度本物を見てみたかったアーユルヴェーダの植物がいっぱいで、感激で涙眼になってしまいました。建物の周辺にはトゥルシー(ホーリーバジル)(4)などアーユルヴェーダの植物が植栽されていて、名称がインドのさまざまな言語で表されていて散策の足も止まりがちでした(5)。この時期はちょうどコーヒーの実が熟す頃で、I-AIMの敷地内でも、熟した実がびっしりとついたコーヒーの木が見られました(6)。研究所では、研究員の方とお話してデータベースを見せていただいたり、珍しい本(8)を買ったりと大満足の一日でしたが、お腹も減ったのでやっぱりカレー・ブレイク 。キャンティーン(食堂)は、ベジタリアンオンリーで朝から夜までずっと開いています(8)。南インドは米文化ですから白いご飯もたくさん食べます。それほどパサパサしていなくて美味しい!サラッとしていてあまり辛くなく、滋味深い野菜のカレーや豆のカレーを、自家製ヨーグルト、パパドという豆のおせんべい、全粒粉のチャパティといっしょにいただきました。食堂から出るところに野菜畑があって、ちょうどヒンディー語でメッチと呼ばれるフェネグリークの葉野菜を収穫しているところだったので早速購入。一束30円ほどで、赤土がたっぷりついたまま紙で包んでくれました(9)。その夜炒め物にして食べましたが、ほろ苦くて少しぬめりがあって、おいしかったです。これからもインドのハーブ&スパイス探索をしてレポートしますので、どうぞお楽しみに。

http://www.iaim.edu.in/contact.html

鈴木理恵