初めてハーブ講座

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季節のハーブの育てかた

コンテナで楽しむハーブ

教えてハーブガーデンQ&A

ハーブガーデニング・トラブルQ&A
せっかく育ったバジルがオンブバッタに食べられてしまいました。薬品を使わずに追い払う方法はありますか?

バッタは、軍手でもして原始的に捕まえるのが、一番簡単です。プラスチックのカップ二つの口同士を合わせ、半分をガムテープで止め、隙間からバッタを入れていくとどんどんとれます方法はいかがでしょう。くり返し捕っていくと次の年からだいぶ減ってきます。

犬、猫、鳥に困っています。

・我が家の犬と猫がハーブ好きで食べてしまって困ります。対策はありますか?
・猫がプランターを掘り返したり、フンをするので何か対策を!
・育てているハーブをベランダに出しておくと鳥が荒らしに来て困っています。

この質問と、バッタなどの虫にも比較的効果ありなのが、『木酢液』です。虫、猫、犬、鳥のすべてに共通して、木酢液のタールのような匂いが嫌いなようです。

*プランターや庭の土に直接原液をかけると強すぎて植物にダメージを与えてしまいますので、プランターの隅や庭のところどころに何かしみ込ませるもの(切りわらやピートモス の固まりなど)をおいて原液をしみ込ませると匂いを長く保ちます。

*雨や水やりで匂いが薄まったら、またしみ込ませます。木酢液が水で薄まって土にしみ込むのはかえって植物にとってプラスになるので農薬のような心配はありませんが、 植物の芽や発芽前の種にとってはマイナスになる場合もあるので、その場合は直接プランターの土の上には置かない方がいいでしょう。

猫対策:有機質の肥料を入れてあるとおくと、特に好んで掘り返します。プランターや鉢に割り箸を半分に切ったものをたくさん挿しておくと、トイレ代わり にするのと、掘り返すのは、避けられるようです。

鳥対策:ブルーベリーなど実の付くものは、熟すのを待って食べに来ます。木酢液でもダメなときは、ネットをかけるしか方法はなさそうです

*2002年6月号の「ハーブでハウスキーピング」、『自然派虫対策』もご覧下さい。

バジルが食べきれないほど育ってしまいます。

私にとってバジルだけはいくらあっても困らないハーブなので、うらやましい限りです。ぜひ、地面から15センチぐらいの位置でばさっと刈りとってペーストにしてみて下さい。いろいろおいしく使えますよ。
他のハーブも、増えすぎて困るという方は、まず下のバックナンバーにアクセス!意外ともっと増やしたくなるかも知れません。
それでも困る場合は、一年草ならば種を一袋全部まいてしまわないように気をつけること。残った種は完全密封しておけば、次の年にまけます(冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう)。

夏を乗り切るガーデニングの秘訣Q&A
暑い夏の間、ハーブを育てるのにどんな注意をしたらよいでしょうか?

まず、今育てているハーブの「ふるさと」を調べましょう。もし、ヨーロッパ原産または自生のハーブ(例えば、ラベンダー、タイム、セージ、ローズマリーなど)
なら、多分日本の夏は苦手のはず。反対に東南アジア原産のハーブ(レモングラス、バジル、コリアンダー、ジャスミンなど)は、暑い日本の夏は好きだと思われます。
つまり「ふるさと」になるべく近い環境を用意するのが、植物を上手に育てるコツなのです。

そこで、夏の暑さが苦手なハーブには、以下の点での注意が必要です。

・ 日差しを遮る
直射日光、特に西日を遮るだけでだいぶましになるので、ベランダの場合は、ヨシズなどで日陰を作るのも一案。庭の場合、あらかじめ暑さに弱いハーブは、
半日陰になるところに植えておくという手もあります。ただし、上記のヨーロッパ原産のハーブはどれも日当たりを好むので、真夏以外は十分な日差しが必要でもあるのです。素焼き鉢に植えて、暑さがきつい時期だけ、木陰に移動すればベストです。

・ 水はけ、風通しをよくする。
暑さに弱い、とひと言でいいますが、湿気も大問題。水はけのよい場所(土)に植えて、風通しよく保てば、日差しが強くても大丈夫な場合も多いのです。

夏の水やりはどんな点に気をつけたらよいのでしょう?

やはり真夏は、水やりが一番のキーポイント。やりすぎは株を弱らせますが、朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと水をやっておくと、暑い日中も元気を保てます。
朝早くに水やりができない場合は、夕方涼しくなってから、たっぷりと与えておけば大丈夫。
日が昇って暑くなりだしてからの水やりは、根を傷めます。また、日中強い日差しのなかで水やりをすると、葉がやけどをしたようになり、植物を弱らせます。
水やりはタイミングよく行いましょう。土の表面が濡れるだけでなく、根元にしっかりと水がしみこんでいることも大事なポイントです。

バジルの葉を柔らかく、風味よく育てるには。

・ バジルの葉がどうしても硬くなってしまいます。柔らかく育てるにはどうしたらよいでしょうか?
・ せっかくのバジルですが、葉に苦みが出てしまい食べてもおいしくありません。どうしたらよいでしょうか。

バジルの葉、つやつやとみずみずしく育てたいですね。硬くなり、苦みがでてしまうには以下のような原因が考えられます。

1) 葉先ばかりを摘んで使っていないか?
柔らかな葉先ばかりを摘んで使っていませんか?株を若返らせるためにも、時々は、株の根元15〜20cmぐらいのところから、茎ごと切り取って使いましょう。
収穫後は新しい枝が伸びてきて、柔らかな葉が再生されます。
2) 肥料、水やりは十分?
バジルのように柔らかい葉を野菜のように食べるハーブは、他の木質化するハーブ(タイム、ローズマリーなど)とは違い、窒素肥料分が必要です。有機配合肥料の液肥などを時々与えるといいでしょう。元肥に完熟の油かすもいいですね。また、水やりも欠かさずに。
ただし、窒素分が多すぎたり、密植し過ぎると病気にかかりやすくなるので、ほどほどに。

バジルの葉が赤くなったり、黒くなっておいしそうに見えません。
きれいな色に育てるコツはあるのでしょうか?

このご質問には、実際に見てみないとよくわかりませんが、一時的に水涸れして葉が変色してしまったのか、または病気にかかっているのかもしれません。新葉が黒く腐ったり、溶けたようになるのなら、病気が疑われます。他のバジルにも移ってしまうので、抜き取って捨ててしまわなければなりません。できれば土も入れ替えましょう。

*使い方の参考に、2002年6月号の「味わうハーブ」<ハーブを賢く保存する>特集と、9月号の「味わうハーブ」<やっぱりバジルが好き>をご覧下さい。

秋から育てるハーブはどんな種類がよいでしょうか?

ハーブの種で、秋まきができるとあるものは、秋にまいたほうが冬の間に株がしっかりと根を張り、春になってからの収穫が多くなります。特に、カレンデュラ(ポットマリーゴールド)、カモマイルなどは、春早くから開花するので、春まきにすると株が小さいうちに開花してしまい、ちょっとしか咲きません。
また、ディル、チャービル、コリアンダー、ルッコラ、パセリなどは、秋まきにすると真冬を除いて、長期間収穫・利用することができます。早春にもう一度まくのもいいでしょう。基本的に一年草(バジル、ナスタチウムは春まき)は秋まきがおすすめです。

秋に備えてどんな手入れをしておけばよいでしょうか?

多年草で、地上部が枯れるものは株元から切り取ってすっきりとさせます(例:レモンバーム、ミント、フェンネル、オレガノなど)。常緑のものは、枝葉が茂りすぎている場合は、軽く刈り込んでおきます(例:ローズマリー、タイム、ラベンダー、セージなど)。秋になって涼しくなってきてから、本格的に樹形を整えるように刈り込みます。その頃、鉢植えハーブは植え替えもする時期です。

ハーブの冬越し対策Q&A
特に寒さに気をつけなければいけないハーブはありますか?

一般的なハーブで、寒さに弱いものはそれほど多くはありません。レモングラス、レモンバーベナ、センテッドゼラニウム類、アロエ、ジャスミンなどは、 初霜の前に室内に取り込んだ方が安心です。何鉢かあるのなら日当たりのいい軒下でも試してみて、うまく育つようならば、室内に入れなくても大丈夫。 アロエ・ベラは、特に耐寒性が弱いようです。フレンチラベンダーや、観賞用のセージ(フルーツセージなど)の中には、寒さに弱いものもあります。

秋にまいた一年草のハーブは寒い時期、どんな点に気をつけたらよいですか?

秋にまいた種は、霜が降りる頃までには10~15cm 程度に育っていると思います。寒さに強いハーブなら、雪が降ったり、霜のあたる戸外でも大丈夫ですが、やはり葉は傷んでしまいがち。寒い時期も葉を摘んで使いたいのなら、日当たりのいい軒下で(プランターや鉢を)育てた方がいいでしょう。寒さの厳しい地方では、耐寒性のあるハーブでも、日当りのいい軒下やベランダが安心。
室内に取り込むとひょろひょろと、成長しすぎてかえって良くないこともあります。

二年草、多年草のハーブはこの秋冬どんな手入れをしたらよいのですか?

二年草、多年草のハーブは、地上部が枯れていれば根際から刈り込みます。常緑の木質化するハーブ、例えばローズマリー、タイム、セージ、ラベンダーなどは寒くなる前に軽く刈り込んでおくと、翌春の新芽の育ち方がいいでしょう。ただし寒くなってしまったら刈り込むのはやめて、来春の3月下旬頃まで 待ちます。

バジルはある程度まで育つのですが、葉が小さいままで大きくなりません。どうしたらよいでしょう?

このご質問はどの時期のバジルについて、でしょうか?生長期のバジルなら、液肥または固形の有機配合肥料などを追肥として施せば、葉は柔らかく大きく育ってきます。また、水やりが少なすぎる場合も、葉は小さめに育ちます。
秋も深くなってくると、一年草のバジルの生命はもう終わりです。また、開花して種を結んだ場合も、一年草のライフサイクルは終了。葉も小さくなって後は枯れてしまいます。来春、再度種まきをしましょう!

ミントの香りが薄れたり、香りが変わったりするような気がしますが、どうしたらよいでしょう?

理由はいくつか考えられます。ひとつはミントの最盛期が過ぎ、秋が深まってくると香りは格段に劣ってきます。でもこの場合は、来年の春になればまたいい香りになるのでご心配なく。もう一つの理由は、こぼれ種で発芽したミントが他のミントと交雑したり、香りの薄いミントが出てきたりするという可能性です。
ミントを増やす場合は、いい香りのミントを挿し木で増やすのがポイント。香りの薄いミントは引き抜いて増やさないようするのも一案です。

タイムの葉がきれいな緑色でなく、香りも弱いのですが、どうしたらよいでしょう?

これもQ5.と同じような理由が考えられます。緑色がきれいではないのは、新芽ではないからではないでしょうか。春から初夏にかけては柔らかな新芽が茂っているためきれいな緑色なのですが、夏の終わり頃には枝が木質化して、葉も濃い緑色がかってきます。
ハーブの葉の香りは、花が咲き出す頃がピークですので、花が咲いた後の葉の香りは弱くなりがちです。
料理に使う場合、多めに使用してはいかがでしょう。

春を待つ!ガーデニング講座Q&A
苗から育てるハーブと、よい苗の選び方を教えてください。

●苗から育てるハーブは・・・

1) 多年草(宿根草)や樹木などで長く育てることのできるもの
一年草は、種をまいたあと、成長して花が咲き種子を結んだら命を終えるので、収穫量を増やすためにも、種をまいて株数を多めに育てます。一方、多年草は 長く育てることが可能なので、品質の良い苗を購入して育てるのがいいでしょう。 二年草のパセリ、ムーレインなどは、利用する量に応じて種か苗か選びます。

2) 多量に収穫する必要のないもの
ローズマリー、タイム、セージなどは、香りづけに少量使う程度なのと、多年草なので苗を育てれば十分でしょう。 一年草のバジル、ディル、ルッコラ、チャービル、カレンデュラ(ポットマリーゴールド)、コリアンダーなど、葉が柔らかく成長が旺盛なものや、食用に多量に 使うハーブは、できれば種をまいて育てたいところ。

3) 株の個体によって、香りや風味のばらつきが大きいもの
ミント類、オレガノ類など、株の個体によって香りのばらつきの大きいものは、いい香りの苗を選んで購入し(または株分けや挿し木をして)、育てるのをお すすめします。

●良い苗の見分け方は・・・ ・
ひょろひょろとしていない、茎のしっかりとしたもの。
・ 葉の色つやのいいもの。斑点やハダニ、うどん粉病など、病気の兆候の見られないもの。
・ ポリポットの底の穴から根がはみだしていないもの(ポリポットが固くなるくらい根の回っているものを避ける)。
・ 新芽が健康に出てきているもの。

種まきにする場合、注意点はありますか?

幾つか注意点があります。

・ 新しい種を手に入れてまくように。古い種は、発芽率が劣ります。

・ どの植物にも発芽適温があり、その温度帯のうちに種まきをすませないと、発芽率が悪くなります。

・ 土を厚くかぶせすぎると、芽が土の表面に顔を出しにくいので注意。

・ 発芽までは土を乾かしてはいけませんが、反対に水をやりすぎたり、乱暴にやって種を流してしまわないように注意。目の細かいじょうろや霧吹きなどで 湿らせる程度に。または新聞紙、ペーパータオル、不織布などをかぶせ、その上から水をやる方法も。

・ 一年草は、栽培期間(収穫期間)を長くするために、できるだけ秋まきに。ただし、バジル、ナスタチウムなど、発芽温度の高いものは、春まきにしましょう。 春からの株の成長を早めたいなら、多年草も秋まきがおすすめ(耐寒性のある種類に限り)です。

冬越ししてきたハーブの手入れについて教えてください。

1)植え替え
植え替えは、秋または春に行います。秋は寒さのくる前にすませて、しっかりと根付いてから冬を迎えられるように。耐寒性のある植物の多くは、秋に植え 替えをしたほうが、春からの生育は良くなります。春の植え替えは、寒さが和らいだ頃に行います。

2)土の準備
コガネムシの幼虫など、害虫が卵を産み付けていることがあるので、なるべく一年に一度は植え替えをしたいものです。その時にしっかりと元肥を施して おけば、追肥も少なくてすみます。また、土に腐葉土や堆肥を施し、空気を含ますことで、健康に育つ環境も整うのです。

3)秋まきのハーブ
秋まきのハーブは、春までにしっかりとした苗に育っているはず。耐寒性が弱く室内や軒下で育ててきたものは、3月下旬頃暖かくなってから、戸外の 鉢または、庭に定植しましょう。
庭に植え付けて冬越ししたものは、多少寒さで傷んでいても、暖かくなるとともに新芽を伸ばし出すので心配ありません。

4)剪定
秋の剪定が遅れて春に持ち越したものは、3月上旬から4月上旬にかけて、剪定して形を整え、春からの新芽が出やすいようにしておきましょう。ただし、 樹木は花芽がすでにできているので、花芽を切り取ってしまわないように注意して剪定する必要があります。
←多年草で、地上部が枯れているものは、株元から刈りとり、昨年の一年草は、根から抜き取ります。

最近、話題になっている木酢液とはどんなものですか?またその利用法は?

1)木酢液とは
木材または竹などから炭を作るときにできる副産物。燻された煙を冷却すると、液体と油分、タール分を含む液が得られます。それを静置しておき、油分と タール分を除いたものが、木酢液と呼ばれます。
最近では木酢液の需要が高まったため、副産物ではなく、木酢液を得るのを目的に生産されることが多くなりました。 タール分は人体(植物にも)に有害な成分を含むため、しっかりと除去されていることが必要。そのため、良い製品は蒸留を重ねたり、特別な方法で精製度の 高い木酢液を作っています。
色の濃いもの、タール分が沈殿しているものは、品質の劣っていることも多いため、なるべく透き通った、黄褐色のものがいいとされます。ラベルに書かれてい る製法などを参考にするといいでしょう。
2)利用法
園芸用に防虫、病気の予防などに使われるほか、精製度の高いものは、お風呂に入れるなどスキンケアにも利用されています。
・ 100倍程度に薄めて、月に2~3回土にまくと、土壌に有用な細菌類が増え、健康な土になるといわれます。防虫、病気の予防には、500倍~1000倍に 薄めて、植物の上から、じょうろなどで散布します。いずれも、小範囲にまいて一週間ほど待ち、様子を確認してから散布しましょう。
・ ネコや犬、鳥のいたずらを避けるためには、原液の木酢液を水苔やスポンジにしみ込ませて、植物の周りにおくといいです。

花、実、葉の各々を元気にする肥料のやり方のコツはありますか?

肥料の三元素は、窒素、リン酸、カリで、N:P:Kとも表されます。混合肥料(配合肥料)ならば、この3つをバランス良く含む肥料が望ましいのです。
ハーブの肥料としては、3:3:3ぐらいの同比率で含まれるものがふさわしいでしょう。
また、肥料には、有機肥料と、化学肥料(化成肥料)があります。有機肥料は速効性に劣りますが、微生物の働きを助け、長い目でみて土を豊かにします。
化学肥料は、速効性がありますが、土をやせさせるといわれます。
両方の長所を兼ね備えた、有機配合肥料が使いやすいでしょう。

《肥料の三大元素》

・ 窒素は葉肥えと呼ばれ、茎や葉の成長を促します。不足すると葉が小さくなり、色つやも悪くなりますが、多すぎると、病気にかかりやすくなります。 また、ハーブの場合は、香りが薄くなることもあります。油かすには、窒素分が多く含まれます。

・ リン酸は、実肥えと呼ばれ、花や実の生長に欠かせません。骨粉などに多く含まれます。

・ カリは、根肥えと呼ばれ、根や球根の生長に必要。草木灰などに多く含まれます。

ハーブ園芸