MS.榊田のハーブガーデンダイアリー

京都府立植物園は京都の北山という所にあり、東には比叡山、東山連峰、西に加茂川、北は北山を背景とした風光明媚な場所です。24ヘクタールもの敷地に約12000種類、約12万本の植物が植えられているそうです。敷地内に、半木神社(なからぎじんじゃ)を守る半木の森という自然林や、小川があって、それをそのまま残す形で作られているのがたいへん貴重です。季節展示も楽しい府立植物園ですが、この時は、春の草花展が開催されていました。もっと青臭いと思っていた菜の花の香りが、とても華やかで驚きました。

草花展の回廊を歩いていると、他の草花とは明らかに違うエキゾチックな香りが・・・見渡すと背の高いルピナスの蔭に、ハゴロモジャスミンが咲いていました。ほんの数輪なのにこの存在感!甘く濃厚な香りは、純白の清楚な花の姿には似つかわしくないほど。

200円の入園料で、一日中ゆっくりと楽しめるので、人々の憩いの場所となっている植物園。3月末に訪れたときには、園内の梅林の梅がもう終わりに近づいていました。それでも木のそばに行くとなんとも軽やかで甘く清々しい香りにうっとり。中高年層を中心に、平日でもたくさんの人が思い思いに寛いでいます。

私がいつも必ず訪れるのは、宿根草花壇。ここにささやかですが、ハーブのコーナーがあります。どこ?どこ?と探すぐらい控えめでしたが、カーリーミントが、こんなに鮮やかな葉をのぞかせていました。 ちょっと手でつまんでみると、苦みのあるスペアミント系の芳香がパアっと漂いました。葉先が傷んでいるのは、寒の戻りのせいでしょうか。

すぐそばには、緑濃いレモンバームの新芽も!宿根草ハーブの中でも真っ先に新芽を出すレモンバーム。後少ししたら、ぐんぐん育って柔らかな緑葉に変わってきます。
今の香りはレモンというより、山椒に似ている感じ。ハーブは野草なんだと実感させられる春の息吹でした。

もう出口に近い牡丹園の前に、早咲きの桜が咲いていました。 濃いめの桜色の花びらに、はっきりとした黄色いおしべがたくさんついた愛らしい桜。木の下に「香りの桜・東海桜」と書かれています。
以前に一度だけ、とてもいい香りのする桜の花に出会ったことがありました。その香りを思い出したくて、思い出せずにいましたが・・・そうそう!この香りでした。 人工的に作った桜イメージの香りとは違って、外国のサクランボ、チェリーの香りに近い、甘くてちょっとアーモンドに似た香り。桜餅の香りとも違う。いつまでもかいでいたい素晴らしい香りでした。